披露宴に招待できなかった方からご祝儀を頂いたり、披露宴を開いていないのにご祝儀や結婚祝いを頂いた際には「結婚内祝い」を用意して感謝の気持ちを伝えます。
結婚内祝いには品物を用意するのが定番ですが、品物だけを送るのではなくお礼状も添える事でより感謝の気持ちを伝える事ができます。
ここでは、そんな結婚内祝いのお礼状の書き方をご紹介していきます。
結婚内祝いを送る際には、いくつか押さえておきたいポイントがあります。
お礼状の書き方も含めて、どの様に送ったら良いのかを見てみましょう。
結婚祝いやご祝儀を頂いたら、まずは早めにお礼の一報を入れましょう。
受け取ったら、出来ればその翌日までに一報を入れるとベストです。
目上の方や年長の親戚には、電話でお礼の気持ちを伝えましょう。メールよりも丁寧な印象を持ってもらえます。
また友人の場合であれば、カジュアルにメールで連絡しても問題ありません。
お礼の一報を入れたら、内祝いを送るために、ご祝儀を頂いた方をリストアップしておきましょう。
この際、一覧にしておきたい項目が4つあります。
・お名前
・内祝いの送り先住所
・頂いた品物やご祝儀の金額
・内祝いの予算
内祝いの予算は、頂いた品物や金額の3分の1程度が相場です。
これらをリストアップ出来たら、内祝いの品を決めていきます。
内祝いの品は予算にこだわりすぎてしまうよりも、送る相手の好みにあうものを選ぶとより喜ばれるでしょう。
より感謝の気持ちを伝えるには、内祝いは手渡しがベストです。
ですが遠方等で直接手渡しできない場合には、郵送でも問題ありません。
郵送する場合にはお礼状を添えて、感謝の気持ちやこれからの支援をお願いする旨を伝えると良いでしょう。
では、お礼状はどの様にして書いたら良いのでしょうか。
お礼状の構成は、下記が基本となっています。
(1)頭語
(2)季節の挨拶
(3)お礼の気持ち
(4)2人の近況や、今後のお願い
(5)終わりの挨拶
(6)結びの句
この流れで構成すると、読みやすく丁寧な印象のお礼状となります。
それぞれを詳しく見てみましょう。
(1)頭語
正式な頭語は「拝啓」「謹啓」を使います。
上司や親戚等へ送る場合には、正式な表現を使うとベストです。
また「前略」は、カジュアルな頭語なので目上の方へは使用しないようにしましょう。
友人へ送る場合には「前略」を使用したり、頭語を省略する事も多い様です。
(2)季節の挨拶
季節の挨拶は、自分の言葉で書いていきましょう。
インターネットで検索して、自分好みの言葉を探して使用しても問題ありません。
上司や親戚等へ送る場合にはかしこまった言葉を使い、友人へはカジュアルな言葉を選択していきます。
(参考 http://www.proportal.jp/links/kisetu_index.htm)
(3)お礼の気持ち
ここでは頂いた品物等を話題にし、「○○をありがとうございました」と具体的にお礼を伝えていきます。
更に品物の気に入った点や、こうやって使用している等と添えると、よりお礼の気持ちを伝える事ができます。
品物ではなくご祝儀を頂いた場合には、「○〇を買うことにしました」と添えると良いでしょう。
(4)2人の近況や今後のお願い
基本的なものでは「2人でこれから明るい家庭を築いていきます」といった2人の決意から始まり「今後とも、ご支援のほどよろしくお願いいたします」とお願いの語句を入れます。
ここも、自分の言葉で書いていって問題ありません。
「新居は○○ですので、お近くにお越しの際はお立ち寄りください」等と添えるのも、好印象です。
(5)終わりの挨拶
「本来は会ってお礼をいいたかったですが、書面にて失礼します」と、直接お礼を伝えられない事への断りを添えると良いでしょう。
また「みなさまの健康とご多幸をお祈りしております」等の言葉を添えるのが一般的です。
しかし上記以外でも、送る相手にそれぞれ合った言葉を選んで書いていきましょう。
(6)結びの句
ここは、(1)頭語とセットの言葉です。
頭語を省略した場合には、結びの句は必要ありません。
お礼状には、書き方のルールがあります。
相手に失礼のない様に、下記4つを押さえておきましょう。
句読点は、文章を区切る役割をしています。
よって「縁が切れる」「幸せが終わる」と言った良くないイメージがあるため、お礼状では句読点は使用しません。
また句読点は元々文章を読みやすくするためのものなので、目上の方へ句読点を使用すると失礼にあたるため使用しないのです。
繰り返しの言葉は「重ね言葉」といって、再婚をイメージさせるため使用しません。
「度々」「まだまだ」等は使用してしまいやすい重ね言葉ですので、特に注意が必要しましょう。
また「忌み言葉」は、良くないイメージを持つ言葉の事を指します。
「別れる」「終わる」「出る」等は忌み言葉にあたりますので、使用しない様にします。
のしには様々な種類があり、それぞれに意味があります。
結婚内祝いののしには「十本結び切り」ののしを使用します。
これは、「固く結ばれて離れない」という意味があります。
また10本の水引を5本ずつを対にして使用しているのにも、「夫婦は二人で一つ」という意味が込められているのです。
結婚して姓が変わった場合には、送り主の名前を書く時に悩んでしまいますよね。
結婚内祝いの送り主の名前は、新姓を使用します。
これは結婚した後では、新姓が「正式な名前」となるからです。
いかがでしたでしょうか。
結婚内祝いは感謝の気持ちを伝えると共に、今後も変わらないお付き合いのお願いを伝えるものです。
より感謝を伝えるためにも、しっかりと心のこもったお礼状を添えて送りましょう。
またお礼状のルールもしっかりと押さえて、失礼のない丁寧な書き方をしましょう。