お呼ばれの席では、衣装やアクセサリーなど、何を身につければいいか悩むものです。特に結婚式などのおめでたい席では、失敗してしまうとマナー違反となり、新郎新婦やその家族の気分を害してしまう可能性もあります。ここでは、結婚式にお呼ばれする時に知っておきたい、アクセサリーのマナーをご紹介します。
ここでは、結婚式などでのお呼ばれアクセサリーでの基本マナーを抑えていきましょう。
結婚式などでは、花嫁を立てるのがマナーとされています。花嫁よりも目立ったり、花嫁を連想させるような衣装は好ましくありません。アクセサリーも同様で、あまりにも派手なものや、花嫁を連想させるアクセサリーはマナー違反となります。
結婚式などでのお呼ばれのアクセサリーは、季節感がないものはNGとなります。夏なら夏らしく、冬なら冬らしく着飾るのがマナーです。夏なのにベロアなどの冬の素材をあしらったアクセサリーをつければ、マナー違反となってしまいます。
花嫁の衣装といえば白が定番です。ゲストは、花嫁と同じ白い色のアクセサリーは避けるようにしましょう。白いレースなどの素材は魅力的ですが、マナー違反と周囲に思われる可能性があるので避けたほうが無難です。ただし、パールのアクセサリーは白でもNGとはなりません。
結婚式が開かれる時間帯によってもマナーが違ってきます。昼に開かれる結婚式・披露宴の場合は、シックで比較的落ち着いたものを選ぶようにしましょう。一方、式が夜に開かれる場合は、少し華やかに、パーティーらしさを意識したほうがいいといえます。
日中の結婚式では、光り物のアクセサリーはできるだけ避けるようにしましょう。光り物がNGとなる理由は、撮影の際に太陽の光を反射して、写真に影響が出てしまうからです。激しい反射が起こらない場合は、光り物を身に着けても構いせんが、パールなどの反射のないアクセサリーが無難でしょう。
結婚式には和装で参列する人もいるでしょう。その場合は、イヤリングやネックレス、ブレスレットなどのアクセサリーは身に付けないのが基本です。
結婚式に参列する場合に、結婚指輪をつけていいのかどうか迷う方もいらっしゃるでしょう。しかし、どの場合も結婚指輪は身に付けてもOK。取り外す必要はありません。和装の場合などでも、結婚指輪は身に付けても大丈夫です。
ここでは、結婚式の定番である「パール」アクセサリーについて詳しく触れていきます。定番のパールにも、OKなもの、NGなものがありますので、心得ておきましょう。
以前は、一連のネックレス以外はマナー違反という考え方もありましたが、最近では、いいことが重なるようにと、二連や三連のネックレスも結婚式ではOKになっています。あまりに派手に見えてはいけませんが、エレガントな雰囲気がキープできるのではれば、ネックレスの重ね付けはマナー違反ではありません。
最近では、歪なかたちのパールなどを使ったアクセサリーも多いですね。とてもお洒落で味があるのですが、結婚式には真円のパールがマナーとされています。完璧さをもとめるフォーマルな席ですので、歪なパールはカジュアルさが漂い、ふさわしくないのです。
最近は、独特の表情が面白いコットンパールのアクセサリーもありますね。しかし、コットンパールはフェイクのパール。結婚式にはふさわしくありません。遠くからなら見えないと思って身に付けてしまうと、他の参列者から指摘されることになるかもしれません。
必ずしもつけてはいけないわけではありませんが、黒い色のパールは避けたほうが良さそうです。結婚式では、基本的に黒を避ける傾向にあります。お葬式の喪服などを想起させ、不快に感じる参列者がいることにも配慮しましょう。
ここでは、ピアスやネックレス等、パーツ別にアクセサリーのマナーを紹介していきます。お洒落のつもりがマナー違反になってはいけませんので、しっかりと踏まえてコーディネートするようにしてください。
結婚式ともなると、ヘアスタイルもパーティー用にアレンジする女性が多いと思いますが、ヘアアクセサリーにもOKなもの、NGなものがあるので注意してください。
花嫁をイメージさせる生花や造花のアクセサリーは、結婚式の参列者としてはふさわしくありません。「結婚式」をイメージして身に付けたくなりますが、花のモチーフは避けるようにしましょう。
髪をまとめるのに便利なシュシュ。サテンのものやリボン型のものなど、パーティーにぴったりと思われるデザインのものもありますが、結婚式ではNGですので注意してください。これは、シュシュ自体が「カジュアルなもの」とされているため、フォーマルな場所には不相応となります。
ヘアアレンジの際に、ティアラを使用する人もいるかもしれません。しかし、ティアラは花嫁がよく付けるアクセサリー。花嫁を想起させるティアラは参列者が身につけるのはNGといえます。キラキラと光ってしまうアクセサリーは、撮影の際などにも邪魔になりますので避けるようにするべきです。
ピアスやイアリングは手軽なアクセサリーとして多くの人が身につけると思います。しかし、選ぶ際には以下の点に注意しましょう。
ピアスやイヤリングは、ゆらゆらと揺れるのが人気のデザインでもあります。しかし、あまりに大きなピアスやイヤリングでは、ゆらゆらと揺れる姿が目立ち、見た目にも派手なため、結婚式にはふさわしくありません。
また、「揺れる」「揺らぐ」という言葉は、「結婚生活が安定しない」という縁起の悪いイメージをもたらすことにもなります。気にし過ぎにも思うかもしれませんが、年配の人ほど気にする可能性がありますので、あまり大ぶりでゆらゆらと揺れるアクセサリーは避けるようにしましょう。
先にも触れましたが、キラキラ光るアクセサリーや宝石などを選ぶと、それが撮影の邪魔になることがあります。また、顔周りに派手にキラキラ光るアクセサリーがあると、それがよく目立ち、結婚式にはふさわしくないと感じさせてしまう可能性があります。
耳にピアス穴をたくさん開けている方も多いでしょう。しかし、複数のピアスをつけることも、結婚式にはふさわしくありません。たくさんのピアスをつければ、それだけ派手に見える可能性もあります。結婚式では左右に1つずつなど、控えめにするようにしましょう。
顔周りをお洒落に演出するネックレスですが、どのような点に注意すればいいのでしょうか。
ネックレスにおいても、キラキラ光る宝石や、ラメをふんだんにあしらったものはNGといえます。できるだけ華奢なデザインのものや、宝石などのチャームも小ぶりの物を選ぶといいでしょう。
ネックレスに限ったことではありませんが、特にネックレスはアクセサリーの中でも存在感があるもの。結婚式では避けたほうが無難な黒っぽいデザインのネックレスなどは、避けるようにしましょう。
昔は結婚が重なる=離婚を連想させるということでNGとされていましたが、最近ではいいことが重なると複数連のネックレスでも良くなりました。しかし、複数連つけることで派手になりすぎたり、存在感が出過ぎてしまうのには注意が必要です。
さり気なくお洒落が決まるブレスレットは、どんなルールがあるのでしょうか。
存在感のあるバングルは、たとえ目立ちにくい手首とはいえ、結婚式ではNGです。華奢なアクセサリーの重ね付けはOKですが、バングルを身につける際には注意が必要です。
ブレスレットではありませんが、ここでは腕時計にも触れておきましょう。腕時計をつけてしまう人もいるかもしれませんが、腕時計は結婚式ではNGなもの。式場までは身に付けていってもいいですが、お祝いの席では取り外して、鞄などに入れておきましょう。
ブレスレットを身につけるなら、パールのブレスレットやゴールドやシルバーを使った華奢なデザインのものを選ぶのがおすすめです。どれも控えめにすることが大切で、大ぶりなものは避けましょう。
ここでは、結婚式に身につけるアクセサリーで、OKな素材、NGな素材を取り扱っていきます。
結婚式で身につけてもいい宝石にはどんなものがあるのでしょうか。
やはり、定番は丸い形のパールです。他にも、珊瑚や翡翠など、キラキラと反射しない宝石であればOKです。パールを選ぶ場合には、真円のパールを選んでください。
避けたほうがいい宝石や素材としては、キラキラ輝く宝石、ラメなど、花嫁よりも目立つような派手なものは避けましょう。また、昼の結婚式は撮影の邪魔になる可能性があるのでダイヤはNG、夜の結婚式であればダイヤモンドでも身に付けてもいいでしょう。
前にも触れましたが、黒い色の宝石や、コットンパールなどのカジュアルなものは結婚式には不相応です。注意しましょう。
季節に合ったアクセサリーを身につけることは、一つのマナーでもあります。季節を意識し、以下の素材を参考に選んでみましょう。
春夏におすすめのシフォンやレース、ジョーゼットですが、真っ白なものを選ぶと花嫁を連想させることにも繋がります。そのため、白は避け、なるべく花嫁を連想させないデザインのもの、小ぶりのものを選びましょう。
マナーを守ってもコーディネートがおかしければ意味がありません。結婚式では、トータルのコーディネートのバランスも大切にしましょう。
新郎新婦の仕事柄や友人柄によっては、ファッショナブルで自由な衣装を着ても結婚式で浮かない可能性があります。しかし、昔ながらのシックな衣装を着てくる人が多ければ、ファッショナブルで派手な衣装は浮いてしまうでしょう。
結婚式のコーディネートをするなら、周囲とのバランスも見ることが大切。事前にどんな参列者がいるのか分かるようであれば、その人たちのファッションセンスに合わせてもいいですし、後で調整のできる衣装で参加するといいでしょう。
コーディネートは、髪型と衣装とのバランスで決めましょう。派手になってはいけませんが、ドレスなどの洋装でまったくアクセサリーを身に着けないのは、逆にマナー違反。ある程度華やかさをもってお祝いの席に駆けつけることが基本です。
そのため、髪型や衣装とのバランスを見ながら、ネックレスやピアス、ブレスレットを足すなど、様子をみて行いましょう。シンプルに着たほうが良いドレスの場合は、パールなどがあしらわれたバッグなどでバランスをとってもいいです。
結婚式の日には、少し華やかな結婚式用の衣装を用意すると思います。そのため、普段着に身につけるアクセサリーでは、華やかさが足りない場合も多くあります。
結婚式用にアクセサリーを選ぶなら、いつものカジュアルではちょっと派手に見えるくらいのアクセサリーがちょうどいい場合もあります。特別な場でのお洒落ですので、派手になりすぎず、華やかさのあるものを選びましょう。
最近では、結婚式のスタイルも多様化し、マナーも時代とともに変わりつつあります。新郎新婦自身がマナー違反と知らないケースもあるので、失礼とならない可能性もあるでしょう。しかし、他の参列者の目があることも気にしなければいけません。結婚式は知人や友人を祝福するために出席するものですので、自分の個性を抑えて、ある程度のマナーは守るように心がけてください。