子どもと一緒に結婚式へ出席にすることになった。でも、大人の服装のマナーみたいに、子どもの場合にも服装のマナーってあるのかな?大切な人の結婚式だからこそ、失礼のないようにしたいもの。ここでは、結婚式の子どもの服装に関するマナーをご紹介します。フラワーガールやリングボーイを務めることも多い子どもたち。Q&A形式でママやパパの疑問にお答えしていきましょう。
A. 可愛い子どもの服装。オシャレに決めたいと思うのは親心ですよね。でも、結婚式は派手すぎる服装や花嫁衣装を想起させる真っ白な服、レースや花などをふんだんに使った服装はマナー違反とされます。
いくら小さな子どもでも、それを着用させるのは大人の親です。あなたの友人や知人は許してくれても、一緒に参列した親戚たちは、不愉快に感じる可能性もあります。
あなたのお子さんが原因で人間関係にひびを入れるわけにはいきませんよね。大人と同じく最低限のマナーは守ったほうが、子どもの衣装選びのうえでも安心です。
ただ、出席する結婚式が親しい親族だけなどの親しい間柄での結婚式であれば、少しくらい派手に着飾っても問題ないでしょう。ただし、友人の結婚式では、相手の家族、友人の上司がどんな人柄かはわかりません。どんなに親しい友人でも、安易に派手な衣装で出席しないことです。
A. 結婚式で避けたほうがいいのが、Tシャツなどのカジュアルテイストです。結婚式は基本的に正装で参加するものですので、子供とはいえドレスアップは必要。普段から着ているようなトレーナーやジーンズなどは避けなければいけません。
また、いくらドレスでも、ハロウィンパーティーのようなコスプレ系衣装は避けなければいけません。結婚式は仮装パーティーではありませんので、「可愛ければいい」「ドレスならいい」と、安易に考えないようにしてください。
他にも、花嫁を想起させる白い衣装は、子供の場合もNGです。ただでさえ小さな子どもが式場にいると目立つもの。花嫁よりも注目を浴びる可能性がゼロとは言えません。
それから、ミニスカートなどの露出の多い服装は、結婚式に参加する服装としては品がないためNGです。小さいからと肌を露出させた服装はやめましょう。
結婚式の衣装素材で避けたいものは、大人の場合と同じです。デニムや毛皮・ファーなどは子供の衣装でも避けてください。
A. ベビーの場合は、よそ行きの雰囲気がある服なら基本的にOKです。ただし、原色使いのデザインや、カジュアル過ぎる素材が多用されているものは避けたほうがいいでしょう。一般的には、セレモニードレスなどを選ぶと失礼がなく無難です。白い服装も、赤ちゃんだけは花嫁さんと被っても問題ありません。
基本的にベビーカーか、親に抱かれている状態ですので、人から指摘される可能性もまずないでしょう。
赤ちゃんの場合は、ミルクを飲んだり、離乳食を食べることでベビー服が汚れる可能性があります。あまりに汚れてしまうと目立つので、なるべくカラーや柄もの選ぶといいでしょう。また、汚れてもサッと交換ができるスタイも、何枚か用意していってください。
男の子の場合は、スーツデザインのロンパースもあります。蝶ネクタイがついたデザインなど、フォーマルさを演出するのにぴったりです。
A. フラワーガールとは、教会で挙式をあげる際、ヴァージンロードに花びらを撒く女の子のことです。花嫁とその父を先導するように入場する女の子たちは、新郎新婦の親戚の子供などが行うことが多いです。
フラワーガールは、一人だけでなく複数の子供と一緒に行うことがあります。その際には、統一感を重視することが多く、ドレスのカラーを揃えることも…。真っ白のドレスは避けたほうがいいとする見解もあるのですが、フラワーガールだけは純白のドレスを着てもいいという説があり、服装についてはフラワーガールを依頼してきた新郎新婦に確認をしておくと確かです。
一方、リングボーイとは、教会挙式の際に交換するリングを2人のもとまで運ぶ役です。リングピローという専用のクッションに結婚指輪を載せて、2人がいる祭壇の前まで運びます。
リングボーイについては、新郎のミニチュア版のように、タキシードやベストなどでカチッと決めるケースが多いです。ネクタイや蝶ネクタイなどをきちんと締めて、硬派なファッションにするといいでしょう。
忘れてしまいがちですが、服装に合わせて靴も用意するようにしてください。女の子も男の子も、黒の革靴などを選ぶのが無難です。
フラワーガールやリングボーイは、基本的には3〜10歳の子どもにお願いすることが多いです。服装は新郎新婦の2人と相談しながら決めていくのが一番安心でしょう。
美容院でわざわざヘアセットを依頼する必要はありません。しかし、できれば華やかさを出すために、ヘアアクセサリー等を使ったり、ワックスなどで整えたりして、普段とは違う雰囲気を出すといいでしょう。
女の子の場合は、カチューシャなどで普段と違った演出をしてみてもいいですね。きちんと感も出ておすすめです。
一方、男の子の場合は、ワックスやジェル等でヘアスタイルを整えるだけでもいいでしょう。オールバックにしたり、髪の分け目をカッチリと固定するだけでも、普段とは違うフォーマルさが演出できます。
A. 子どもの場合、マナーに合わせた服装を全く持っていないことも多いです。買うとなると、お値段も気になるところ…。できれば安く済ませたいと思うのが、一般的でしょう。
もし、あなたのお子さんが小学生や中学生なら、実は制服で参列してもOKです。学生服は正装ですので、結婚式でもそのまま出席しても問題ありません。
もちろん、小学生や中学生でも、私服で通っている方はフォーマルな服装を用意しなければいけません。ただ、その場合も、レンタル衣装屋などで借りれば、ある程度費用を抑えられます。3,500円〜12,000円程度で、一式揃えられるレンタルプランもるので、探してみるといいでしょう。
着る機会があるのであればいいですが、子どもの場合は成長によってすぐに着られなくなります。高い服を買い足すなら、一式レンタルした方が安く済む可能性も少なくありません。
A. ゲーム機などの音のなるようなおもちゃは結婚式では失礼にあたります。祝福するために出席しているので、いくら子供でも「結婚式に集中させる」のが道理。ゲームで遊ばせるのはあまりお行儀のいいものではありません。
少し気が散ってしまっても、グズグズと言い出してもいいので、結婚式では、結婚式に集中させるご両親の態度が求められます。子供が飽きっぽいのは周囲が理解してくれますが、親が子供にゲームで遊ばせる姿は、おそらく理解してくれる人は少ないです。
乳幼児など小さなお子さんでも、鈴が入っているような音のなるおもちゃはマナーとしてNGです。同じぬいぐるみやおもちゃでも、音がならない素材・仕組みのおもちゃを持っていきましょう。感動のシーンで音が鳴ってしまっては、台無しですからね…。
ただ、何も持っていかずに出かけるのは不安ですよね。結婚式へ出席する場合は、音がでない絵本、おもちゃ等を選ぶようにしてください。幼児など小さい子どもであれば、タマゴボーロやミルクせんべいなどの小さなお菓子を持ち込んでも問題ありません。
A. 母乳で育てているママの場合は、ワンピースだと何かと不便です。会場の出入りが自由にできればいいですが、そうとも限らないのが結婚式。いちいち授乳室に駆け込むことも難しい場合があります。
もし、母乳をあげているというなら、ママはセパレート型のパンツドレスやツーピースを選ぶと、授乳のときにも安心でしょう。ケープなどを一緒に持っていけば、席に座ったままでも授乳ができます。最近では授乳用のおしゃれ着もたくさん売ってますので、それらを参考に選んでみてもいいかもしれませんね。
A. 結婚式は華やかな装いで出席する集まりです。一般的なマナーとしては、ヒールの靴で参加するのが礼儀。しかし、赤ちゃんを抱っこしたり、ベビーカーを押す必要があるというママの場合は、そうも言ってられないですよね。
お子さんがいる場合には、無理してハイヒールを履く必要はありません。マザーバッグなどの荷物も多いので、腕周りに余裕のあるワンピースを選ぶと、一日中不便がないでしょう。
この場合、問題なのが「華やかさがない」と感じられてしまうことです。もし、ローヒールで出席しなければいけない場合は、華やかなバッグを一つ用意してください。ワンポイントになるバッグを持っていくことで、ローヒールで出席してもフォーマルな演出がしやすくなります。
小さな子どもを連れて結婚式へ行くのは、とても大変ですよね。服装のマナーはありますが、基本的には大人と同じ基準で選べば問題はありません。あまり神経質にならず、祝福する気持ちを忘れずに、コーディネートを考えるようにしてください。乳児を連れて参加するママの場合は、服装よりも式中の過ごし方などを気にしたほうが良いかもしれないですね。せっかくの結婚式を楽しめるように、可能であれば新郎新婦などに会場の様子などを聞いてみてもいいでしょう。