結婚式に招待されたとき、「今回はご祝儀にいくら包めば良いのだろうか? 」と悩むことはありませんか? 実は、結婚する方との間柄や、パーティーの形態などによって、かなり細かく異なってくるようです。
というわけで今回は、様々なパターンごとに、ご祝儀の相場をまとめてみました。
新郎新婦との間柄や年代によって、金額が異なってきます。
兄弟・姉妹・・・5万円(20代)、5万円(30代)、5〜10万円(40代)
従兄弟・・・3万円(20代)、3〜5万円(30代)、5〜10万円(40代)
甥・姪・・・3万円(20代)、3〜5万円(30代)、5〜10万円(40代)
上司・・・3〜5万円(20代)、3〜5万円(30代)、5〜万円(40代)
同僚・・・3万円(20代)、3万円(30代)、3万円(40代)
部下・・・3万円(20代)、3万円(30代)、3〜10万円(40代)
取引先・・・3万円(20代)、3万円(30代)、3〜5万円(40代)
(部下の場合、祝辞を依頼された場合などは高めの金額を包むのが一般的です。)
友人・・・3万円(20代)、3〜5万円(30代)、3〜5万円(40代)
ちなみに、学生や社会人1・2年目など金銭的に余裕のない世代は、2万円でもよしとされることもあります。ただし、偶数の金額・枚数は二つに分けることが出来るので、縁起上望ましくないとされています。5千円冊2枚を含めるなど、枚数を奇数にするという工夫をするのも手です。一方で、最近は2万円について、2という数字をペアと捉えて縁起がよいとする考え方もあるようです。
(マイナビウェディングより引用:http://wedding.mynavi.jp/contents/press/detail/21/post-27/)
意外と知られていないのが、複数人で一緒に出席する際のご祝儀です。
二人まとめたご祝儀をお渡しします。一人の相場が3万円であれば、3+3=6万円ですが、偶数を避けて5万円か7万円とすると良いです。引き出物は一つであるなどの理由で5万円とするのが一般的ですが、夫婦揃って付き合いのある方の場合は7万円としたり、5万円に加えて贈り物をしたりするということもあります。
家族で出席するとき、子供が未婚の場合は一緒に包むことが多いです。上記の金額に、小学生までなら1〜2万円、中学生以上なら2〜3万円が加算されます。子供が大人同等の料理を食べるかどうかが、一つの判断ポイントとなりそうです。
結婚パーティーには、ご祝儀制と会費制があります。ご祝儀制の場合の金額は上記の通り幅があり、会費制の場合は金額が決まっています。「披露宴」はご祝儀制、「2次会」は会費制のことが多いのですが、最近ではそれらの中間のような会も多くなってきているので、注意が必要です。
2次会などの会費制パーティでは、招待状などに明記されている金額をお渡しすれば大丈夫です。というのも、その金額のみで会が成立するような仕組みになっているからです。
一方で、何かもっとしてあげたいときは、ご祝儀の相場から会費を差し引いた金額分の贈り物をすることもあります。その場合は、新郎新婦が喜んでくれそうな品を選び、会の前日までに到着するように、新郎新婦へ送付するとよいでしょう。
最近は「気心の知れた人たちと、会を行いたい」「披露宴の場所が離れており、ゲストを呼びきれない」などの理由で、「披露宴」と「2次会」の中間のようなパーティーが増えてきています。このようなパーティーでは、ご祝儀制/会費制の場合が混在しています。会費が明記されている場合は会費制、明記されていない場合はご祝儀制と捉えるとよいですが、不安があれば主催者へ尋ねてしまいましょう。
ご祝儀の渡し方にも、マナーがあります。早めに確認しておきましょう。
渡す金額が決定したら、まずは袋を購入しましょう。ご祝儀の金額と華やかさのバランスが取れるように、袋の種類もいくつかありますので、以下の金額を目安にして選んでみてください。「1〜3万円用」などと金額が既に書かれているパッケージもあります。ただし、水引が「結びきり」となっているものを選びましょう。一度結んだらほどけない結び方です。なるべく印刷ではないものを選んでください。
・3万円以下の場合・・・300〜500円
・3〜5万円の場合・・・500〜2000円
・5万円以上の場合・・・1000円以上
次に、中袋についてです。中袋はお札を入れる袋ですが、お札は右側を上に、表向きで入れましょう。また、袋の表に金額、裏に住所・氏名を明記してください。金額は「金参萬円」などの旧漢字を使用します。ちなみに、糊付けはしなくても構いません。結婚式後に、新郎新婦が集計しやすい形にすると親切です。
最後に、表書きです。「寿」「御祝」「御結婚御祝」などと書かれている表書きに、贈り主の名前を書きましょう。筆か筆ペン、なければサインペンで濃く書きましょう。ボールペンや万年筆はNGにあたります。中袋も同様です。また、連名の場合は3名までとし、4名以上は「代表者名+外一同」と記入します。
ご祝儀は新たな門出のお祝いの意味が込められているので、ぜひ新札にしましょう。銀行の窓口などで、専用用紙を記入し両替を行うことで、新札を手に入れることが出来ます。新札専用の自動両替機がある所もあります。窓口が開いている時間に行かなければならないため、前もった準備が必要です。
万が一間に合わなかった場合ですが、
・霧吹き・当て布をしながら、アイロンをかけてしわのばしをする
・式場のフロントへ両替をお願いする
という裏技も存在するようです。
結婚式にはまず「挙式」、次に「披露宴」があります。ご祝儀は、その間の記帳の際に受付でお渡しします。
袱紗にご祝儀袋を入れると、より丁寧です。慶事なので、朱色・紫色・えんじ色などの明るい色が良いとされています。金封ふくさ、袷ふくさ、台付ふくさなど様々な種類がありますが、好みのものを使用してください。
そしてお渡しする際は、受付の前で袱紗ごとバッグから取り出し、袱紗からご祝儀袋を出した後、相手にとって正面になるように右回転をさせて手渡します。その際は礼をしつつ、「本日は誠におめでとうございます」などの一言を添えましょう。
もともとご祝儀とは、お祝いの気持ちを示すだけでなく、料理や引き出物などのおもてなしの費用とも言われています。だから金額は決まっていないことが多く、自由になっているのでしょう。ともあれ、祝う側・祝われる側の双方にとって心地よい、ちょうど良い金額をお渡しすることが一番大事なのかもしれませんね。