結婚し名字が変わるとさまざまな書類の変更手続きが必要になってきますが、とくに重要なのが運転免許証。運転免許証は身分証明書の代わりにもなるため、早めの変更がおすすめです。もし変更せずに放っておくと、タイヘンなことに!運転免許証の氏名・住所変更の手続き方法や持ち物、変更場所のほかお役立ち情報もお伝えします。
身分証明にもなる運転免許証は、住所なども最新の情報に更新しておきたいものです。ところで名字変更などの理由で運転免許証を変更する場合、みなさんどのタイミングで変更しているのでしょうか。
「入籍の後」「新住所へ引越し後」などが挙げられますが、変更の手続きがどちらも一度で済むように、名字変更と新住所変更を同時に行う方が多いようです。変更できる準備が整ったらすみやかに変更手続きを済ませるようにしましょう。
ただし入籍後、新居への引越し時期が1カ月以上開いてしまう場合は、先に名字変更の手続きを行うほうがベター。運転免許証はクレジットカードや各種保険、公共料金などの変更手続きの際に身分証明書として使用できます。運転免許証がない場合は、住民票の写しなどを用意しなくてはならなくなります。不必要なタイムラグやトラブルを避けるためにも、少々時間と手間がかかりますが早々に行っておきましょう。
それでは変更の方法を順に見ていきましょう。
運転免許証の変更をする場合は、所定の場所で手続きをしましょう。各地にある警察署内の運転免許課や、運転免許更新センターなどに出向く必要があります。手続自体は簡単で、「運転免許記載事項変更届」という書類に必要事項を記載し、必要書類とともに提出するだけです。(「運転免許記載事項変更届」は各変更場所に用意されています。)
免許証の手続きができる場所は下記の3か所です。
変更手続きの時間は各自治体により異なりますが、たとえば東京都ですと8:30~17:15まで、土日・祝日と年末年始は休業。運転免許試験場のみ日曜日の8:30~12:00、13:00〜17:15までの時間帯で営業しています。
つづいて必要書類や持ち物を見てみましょう。
持ち物は、名前を変えるのか、本籍(住所)を変えるのか、変更する内容によって変わりますので、事前にチェックしておきましょう。
持ち物※本籍・氏名変更の場合、または、氏名のみ変更の場合
持ち物 ※住所変更の場合
本籍や氏名の変更の場合、持ち物は本籍記載の住民票となります。
用意する住民票は自治体によってコピー不可だったり、マイナンバーの記載が必要だったりする可能性があるので、準備の際は気をつけましょう。
上記は一般的な変更の際の持ち物です。詳しくはお住まいの自治体のホームページなどで確認してからお出かけすることをおすすめします。
どうしても変更する本人が直接手続きに来られない場合、代理人(同居の親族)に変更してもらうという方法があります。代理人は下記の持ち物を持参し、上記の運転免許更新場所にて手続きを行います。
持ち物 ※代理人の場合
なお、お住まいの自治体によっては代理人による手続きが認められていないところもあるため、事前に確認しておくと安心です。
また気になる費用ですが、免許更新の際には手数料や費用は発生しません。手続き終了後即日発行となるため、その場で新免許証を受け取ることができます。免許証の更新が1カ月以内にある場合は、免許証の更新時に一緒に行うことも可能です。詳細はお住いの免許更新センターなどに問い合わせてみましょう。
運転免許証の住所等の変更は、道路交通法の定める義務になっています。運転免許証の更新を怠ると次のようなデメリットが考えられます。
まずは運転免許証の最大のメリット(?)でもある、身分証明書としての利用が不可になります。たとえばクレジットカードや保険などの変更手続きに使用する身分証明書類ですが、免許証がない場合は2つ、3つの書類を組み合わせなくてはならなくなり、少々面倒になることも。
また運転免許証の更新時期に、更新ハガキが新住所に正しく届かないといった恐れもあります。更新ハガキが届かないと免許更新を忘れ、運転免許証の失効なんて大惨事になるかもしれません。さらに旧住所のまま交通違反を起こした場合、さまざまな手続きのために旧住所管轄の警察署まで足を運ばないとならない事態も考えられます。運転免許証の変更事項は、早めに手続きを済ませておく方が良さそうです。
結婚での名字変更・住所変更の手続きは、うれしいけれどちょっと面倒…。ですが運転免許証は大切な身分証明証のひとつ。変更しないデメリットの方が危険すぎます!運転免許証を変更しておくだけで、カード類、保険、携帯電話などの各種届け出がラクラク&スマートに。変更手続きするもののリストを作っておくと便利かもしれません。運転免許証の変更は早々に終わらせて、残りのものもサクサク済ませてしまいましょう。