婚約っていつから?法律はあるの?知っていて損はない婚約の知識

婚約っていつから?法律はあるの?知っていて損はない婚約の知識 | 披露宴・1.5次会・帰国後パーティーは会費制結婚式の【会費婚】

2018.5.19th.

プロポーズをされて、OKしたら婚約となるのでしょうか?

正解はYes。

おふたりで結婚の約束をしたときから「婚約」といっていいのです。

そもそも婚約には結婚における入籍といった法律的な手続きがなく、法律もありません。

ですが、法律にはなくても婚約すると権利や義務が発生するのです。

スムーズに結婚へ進めば問題ないけれど、万が一に備えて知っておいて損はない婚約の知識をご紹介します。

また婚約の証明ともなる結納で、最近執り行われる「略式結納」について準備するものや当日の流れなど詳しくご紹介します。

婚約って何か法律があるの?

婚約が成立するのはいつから?

おふたりで「結婚しよう」と約束しあったときから婚約です。

そのためプロポーズの時から婚約、というのが一般的で口約束でも婚約といっていいのです。

婚約が成立していることを法的な手続きで証明するものが、そもそもないからです。

ただし後々、婚約破棄、解消といった婚約が成立していることを証明しなければならない場合、婚約の証明となるのは「婚約指輪をもらった」「お互いが両親の挨拶に伺った」「結納をした」「両家で結納がわりのお食事会をした」といった客観的にみて婚約がわかる行為、婚約を周囲に知らせるといった行為が証明になります。

婚約したら「結婚する努力義務」が発生!

結婚や離婚には法律がありますが、「婚約」には法律がありません。

そのため口約束でも婚約ですが、一種の契約行為となり婚約したおふたりには結婚に向けた「努力義務」があります。誠意といってもよいかもしれません。

でも努力義務とは法律上の義務ではないため、違反したからといって罰則はありません

そして婚約していたからといって法的に結婚が強制されるわけではないので、一方が拒否したら無理やり結婚できるわけではありません

ただし賠償請求の対象になる可能性はあります。

婚約中から相手家族と良いコミュニケーションを心がけよう

結婚したら家族、親族になるわけですから、婚約したらコミュニケーションの回数や節度のある交流で良い印象をもってもらい、仲良くなっておきたいですね。

結婚の準備や結婚生活がスムーズにいくように、折々で準備がどれくらい進んでいるか報告するといったことを心がけると良いでしょう。

また婚約したからといって、両家のご両親に心配をかけるような付き合い方にするのは避けましょう。
実家暮らしなのに深夜まで出かける、外泊が続くといったことはやめた方が無難ですし、マナーです

良いコミュニケーションのコツ

婚約期間中はどのように相手の両親と交流してよいか迷うこともあるでしょう。

例えば相手の両親の呼び方をいきなり「お父さん、お母さん」で良いのかなどは、雰囲気を間違えずに判断したいもの。

迷うようなら思い切って、どう呼べばいいか直接相談してみてもいいかも。

母の日や父の日、または誕生日や家族の記念日などにちょっとしたプレゼントにメッセージを添えて渡すなど、心配りがあると喜ばれるでしょう。

また相手の家の慶事や弔事などがわかったら、「お手伝いしましょうか?」など声をかけるのがマナーです。

でしゃばらず、何事も相談の形をとって顔をたてるのがトラブル回避のポイントです。

万が一に備えて!?婚約解消、婚約破棄ってどうなるの?

婚約解消、婚約破棄のちがい

婚約解消は婚約したおふたりが「合意のうえで」婚約をとりやめることで婚約破棄はどちらかが一方的に婚約を辞めることを選んだ、という違いがあります。

どちらか一方が結婚の意思を失うと、無理に結婚することはできません。

万が一、勝手に婚姻届を提出しても家庭裁判所へ申し立てれば婚姻無効となります。

婚約解消の流れ

何らかの理由で結婚まで進めない、となったなら相手側へ結婚できない理由を丁寧に説明し、話し合って理解を得られるように努力しましょう。

結婚指輪を受け取っていたらその代金にあたるものを「返金」したり、それまでにかかった費用(例えば結納や食事会にかかったものなど)を返金するなど誠意をみせた対応をします。

もし相手が受け入れられないとなった場合、婚約破棄となり家庭裁判所での調停といったことになる場合もあります。

婚約解消したときの周囲へのマナー

周りの方々へ婚約したことをお伝えしていた場合婚約解消をお伝えします。

もしお祝いを頂いていたら、お祝い金はそのまま返金し、品物を頂いていた場合は同等の金額の商品券などをお返ししましょう。

婚約破棄で損害賠償!?

結婚への努力義務があるだけの婚約ですから、「正当な理由」があれば破棄しても損害賠償請求されません。

「正当な理由」とは、不貞行為、暴力、信仰があわない、性的異常や不能、性格の不一致などがあります。

むしろ不貞行為や暴力などが理由の場合、損害賠償を請求することができます。

ポイント!
婚約破棄での損害賠償の責任は、婚約の破棄を言い出した方ではなく結婚できない理由を作った側にあります。
例えば相手の浮気を理由に婚約破棄を申し立てたら、浮気した方へ損害賠償を請求できます。

ちなみに相手その人ではなく、その両親の反対での婚約破棄が理由の場合、親の干渉が社会的に許容される範囲を過度に超えていると認められれば、損害賠償請求できる場合もあるようです。

婚約破棄の損害賠償ってどれくらい?

婚約破棄での損害賠償はざっくりいって、「発生した費用(財産的損害)」や「慰謝料(精神的損害)」の2つです。

結納にかかった費用や結婚式場のキャンセル料、寿退社したのであれば得られたであろう給料etc.

慰謝料は離婚と比べると低いですが、ただし相手の不貞が理由や妊娠中の婚約破棄などは高額になることが多いようです。

相場は50~200万円といわれます。

口約束でも婚約だけれど、雰囲気で婚約してしまうのはくれぐれもNGです。

婚約の証明!結納&食事会

婚約スタイル、結納とお食事会のどっちにする?

婚約の証明にもなるのが、結納や顔合わせのお食事会を催すことです。

昔は「結婚は家と家との結びつき」という考え方が主流だったため婚約したら結納、というのが正式な流れでした。

しかし現在では約8割のカップルが結納を行わずに「両家顔合わせの食事会」をする(※)のが定番になりつつあります。

両家が遠方同士の結婚なども増えてきていることも理由の一つです。

※ゼクシィ 結婚トレンド調査2017首都圏版 調べ

正式結納と略式結納の違い

正式結納とは伝統的な結納のスタイルで仲人をたてて結納の儀式を行います。

仲人とは結婚まで両家の間を取り持つ人です。略式結納ではその仲人をたてません。

結納の場所も昔は女性の自宅で行うことが多かったものですが、近年はホテルや結婚式場、料亭などが選ばれています。便利な結納パックやプランも一般的になっていますね。

略式結納、準備はどうやるの?

略式結納も正式結納同様に、結納品の交換を行う結納式と祝いの膳を頂く会食の2部構成です。

挙式の1年~7か月前の間で行うことが多く、吉日を選びます。

会場は正式結納と同じく、女性の自宅(実家)やホテルや結婚式場、料亭やレストランなどから決定します。

仲人のかわりに男性の父親が進行役を務めるか、結納プランによっては進行役をスタッフが行ってくれるところもあります。

日時・会場を決め、結納品の数や内容、男性側から女性側へ贈る結納金、結納金のお礼の結納返し、家族書(※)の交換の有無を決めます。

内容は地域の慣習や両家の事情などにあわせて、簡略化したり省略できるので、親や両家で相談して決めていきます。

※家族書とはそれぞれの家族を紹介する書面です。親族を紹介する親族書も渡す場合もあります。

縁起もの!結納品

結納ではおふたりの縁を結び、末長い幸せを願って縁起の良い品を男性側から女性側へ贈ります。

関東式では9品目が正式ですが、「ふたつに分れない」奇数の7品目、5品目、3品目と省略した数にすることも増えています。

9品目は「長熨斗(ながのし)」「目録」「金包(※)」「勝男節/松魚節」「寿留米/寿留女(するめ)」「子生婦(こんぶ)」「友志良賀/友白髪(ともしらが)」「寿恵広/末広(すえひろ)」「家内喜多留(やなぎだる)」です。

関西式では目録と友志良賀がなく、指輪が加わり、高砂人形を飾ります。

※金包は結納金を包んだもので、男性側からは「御帯料」、女性からは「御袴料」とも呼ぶ結納返しのことです。

結納にかかるお金

結納にかかるお金を実際に結納を行ったおふたりのデータからみてみましょう。

「ゼクシィ 結婚トレンド調査2017首都圏版」によると、食事を含めた結納式の費用は平均が27.5万円結納金の平均は85.6万円結納返し現金で行った人の平均は51.3万円、結納返しを品物で贈った人の平均は21.7万円です。

関東式では結納返しは半返しといわれますが、関東式は1割返しとなります。

いまどきの結納事情

略式結納を行う場合でも、どんどんカジュアル化する傾向があります。

たとえば女性側からの結納金である「御袴料」はやめて婚約記念品にすることが広まってきています。

ちなみに女性側から男性側へ贈る婚約記念品は腕時計やスーツが選ばれることが多いです。

男性側からの婚約記念品はもちろん「「婚約指輪」が圧倒的です。

またあらかじめ結納返し相当分を差し引いた「結納金」をお渡しするといった合理的な方法をとるカップルもいます。

無理のない形を両家で話しあって執り行えたらベストですね。

おふたりだけの約束でも「婚約」といえるけれど家族や周囲の人々へお伝えしたときから、より誠意をもって結婚まで進まなくていけないのが婚約期間中ということがおわかりいただけたと思います。

せっかくの婚約という時間、楽しんで大切な思い出がたくさんできることを願っています♪

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