彼との結婚が決まったら、まずはお互いの両親に挨拶にいきましょう。
でもどのように振る舞ったらよいのか、分からないと緊張しますよね。
ここでは、彼のご両親に「いいお嫁さんが来てくれた!」と印象づけるために知っておきたい、結婚挨拶の準備について詳しく紹介します。
結婚報告は、このような順番で進める方が多いようです。
結婚が決まったら、お互いに自分の両親に報告します。会って報告するのがベストですが、忙しいor遠方の場合などは電話でも大丈夫。なるべく早く結婚の意志を伝えることが肝心です。
彼の名前、職業、年齢、人柄、出身地、家族構成などのプロフィールとともに、彼の良いところをアピールしましょう。
娘の結婚となると嬉しい反面、不安も感じるのが親心というもの。ここでしっかりと説明して、親を安心させてあげましょう。
男性側が女性を迎え入れる(籍に入れる)パターンが多いので、まずは男性が女性の両親に挨拶にいきます。
事前に伝えた印象をもとに、親は彼の人となりをみます。話しやすい雰囲気をつくって、彼をサポートしましょう。
女性側の両親のOKがもらえたら、男性側の両親に女性を紹介します。
ついに彼のご両親との対面です。しっかりと準備をして、にこやかに向かいましょう。
家族への報告が済んだら、周囲のお世話になっている人たちへ報告します。親戚などへは両親を通じて連絡することが多いようです。
会社関係者は、まず上司に報告してから同僚に伝えるかたちがよいでしょう。始業前や昼休みなど、業務に差しさわりのないときに報告を。
結婚・休暇の時期や、披露宴の招待、祝辞の依頼など、決まっていることは早めに申し出ましょう。
仲の良い同僚に先に伝えてしまった場合は、上司に報告するまではオフレコにしてもらえるようお願いしておきましょう。
結婚の挨拶に行くことが決まったら、彼のご両親のプロフィールをふまえて、無難に話せる会話を用意しておきます。
彼から事前にリサーチしておきましょう。よく聞かれる質問への対処も、前もって準備しておけば安心ですよ。
まずは彼のご両親の年齢、出身、趣味、好きな食べ物、興味のあることなどを彼から聞き出しておきましょう。
また、怖い顔をしてるけど怒ってない、○○を褒めると上機嫌になる、といったご両親のキャラクターも事前に分かっていれば余裕が出ます。
これから家族となる人のご両親について、じっくりリサーチしましょう。
雑談の鉄板ネタとして「きどにたてかけし衣食住」という言葉があります。
き ⇒ 季節
春夏秋冬の季節の話は、どの場面でも使える万能なフレーズです。まずはここから会話をスタートしてみてはいかがでしょう。桜やあじさいなど植物の話もよいですね。
ど ⇒ 道楽
道楽(趣味)は、相手方が最も楽しく話せる話題です。共通の趣味ならばなおさら会話がはずむことでしょう。自分が知らない分野であっても、聞き役にまわれば大丈夫。
に ⇒ ニュース
新聞などに出たニュースは、お互いに話題にしやすいネタです。政治・宗教などはいろいろな考え方があるので避けた方が無難ですが、ポジティブなニュースは場の雰囲気を明るくしてくれます。
た ⇒ 旅
ご両親の世代なら旅好きな方が多いはず。ご両親の新婚旅行や家族旅行などのエピソードを聞けるかもしれません。
て ⇒ 天気・テレビ
「きょうはよい天気ですね」といったフレーズは差しさわりなくいつでも使えます。またテレビの話題も会話がはずむ糸口になります。ご両親の好きな番組やドラマなどを彼にきいてみてはいかがでしょう。
か ⇒ 家族・家庭
彼がどんなふうに育ったのか、どんなご家族なのかをご両親にきいてみるのも一つの手です。またあなたの家族についてお話ししてもよいでしょう。
け ⇒ 健康
これもご両親の世代なら気にかけている方が多い話題です。あなたの両親に事前にきいて、情報を集めておきましょう。
し ⇒ 仕事
どんな仕事をしているかは初対面でよくきかれます。簡潔に答えられるようにご準備を。また口数の少ない彼のお父様も、仕事のことなら話しやすいといった場合もあります。
衣 ⇒ 衣服
ファッションや着こなしについての話題です。「素敵ですね」「○色がよくお似合いです」とさらっとファッションにふれてみるのも好感度が高いです。
食 ⇒ 食べ物
美味しいものや好きな食べ物の話も無難な話題の一つです。彼の好物の作り方などをお母様からきいてみるのもよいですね。
住 ⇒ 住居
いま住んでいるところや出身地について、特色などがあれば話せるように準備しておきましょう。名産物や有名人も話のネタになります。
自分が話題にできそうで、事前にリサーチした彼のご両親と話題があいそうなものを3、4つ前もって用意しておくと安心ですよ。
「お料理はするの?」、「一人暮らしの経験は?」、「お仕事は?」などは、もっともよく聞かれるフレーズです。
彼のご両親は、これらの質問からあなたがお嫁さんとしてふさわしい人かを判断しようとしています。
できるだけ好印象を残せる回答をしたいものですが、実際にはどの質問にも100%完璧な回答ができるわけではありません。
普段はあまり料理をしなかったり、一人暮らしをしたことがない人もいるでしょう。
そんな場合には、「お料理は今勉強中です」や、「実家暮らしですが、洗濯(その他の家事でも可)が得意で家族の分を私がやっています」など、努力をしていることを伝えてみましょう。
前向きに頑張る姿勢を示すことが大切なのです。
いよいよ結婚の挨拶をする日がきました。ここで彼のご両親に好印象をもってもらいたいものですね。
結婚の挨拶は一生に一度の大イベントです。基本のルールやマナーをおさえて、万全の準備をして向かいましょう。
持参する手土産は、彼のご両親の好みに合うものを事前に彼からリサーチしておきましょう。
予算は3000円~5000円くらいが一般的です。
生菓子よりは、日持ちするものの方が無難ですね。
行きがけに彼のご実家近くで買うのはNG!「準備ができない人」「適当な人」という印象になってしまいます。前もってしっかりと用意しておきましょう。
有名店のマドレーヌなど焼き菓子やチョコレートの詰め合わせは万人受けする定番と言えるでしょう。ある程度の日持ちもするので、少人数の家族にお渡ししても安心です。
「このお店がとても好きで、ぜひ召し上がっていただきたくて…」など自分らしいの言葉を添えると◎。
またあなたの実家の名産物なども、会話を盛り上げてくれそうですね。
ご挨拶に行くときは、オフィスで働けるような服装をイメージするとよいでしょう。
ワンピースやジャケット&スカートが○。ニュース番組の女子アナのファッションを参考にしてみてください。
短すぎるスカートは避けましょう。パンツスタイルは略装ですのでおすすめできません。
また、事前にご両親と交流があって仲が良くても、ご挨拶の場ではきちんとした服装を選んだ方が断然好印象です。
当日の服装は「清楚」で「品がある」ことを意識してください。ここで個性を出す必要はありません。
自分の好みではなく、客観的な視点で見ることを心がけましょう。
スカート丈が短すぎないか、胸元のあきが大きくないかを鏡の前でチェックしてみてください。
ノースリーブやナマ足もNGです。夏でもストッキングを着用しましょう。露出し過ぎないように心がけて。
靴はつま先がかくれるタイプがよいです。ブーツは着脱がしにくいのでおすすめできません。
パールや小粒のダイヤなどのアクセサリーで主張しすぎず華やかさをプラスして。
当日はナチュラルメイクを意識しましょう。自然で健康的にみえるメイクが理想です。
ガッツリメイク派の人は、いつもよりアイメイクを弱めて、口元は上品に。チークはオレンジ系が健康的にみえるのでおすすめです。
つけまつげの盛りすぎや、派手なカラーコンタクトなどはおすすめできません。
この日は「かわいい」と思ってもらうよりも、「こんなお嫁さんなら安心」と思ってもらうことが大事です。
長い髪もまとめておくと清潔感がでて好印象ですよ。
彼のご実家を訪問する際のマナーをしっかりと把握しておきましょう。
コートは玄関前であらかじめ脱いでおき、腕に掛けてカバンと一緒に持ちます。手土産はもう片方の手で持っておくとスマートです。
服の乱れがないか最終確認をしてから、チャイムを押しましょう。
初めての対面は緊張しがちですが、目線がふわふわした状態での挨拶はオトナの女性にふさわしくありません。
しっかりと相手の目を見て、笑顔で挨拶しましょう。ピンと姿勢を伸ばしておくのも大事です。
具体的にはこんな感じでご挨拶をするとよいでしょう。
玄関に招かれてから中に入り、彼からの紹介をうけたら笑顔でご両親の目を見て、「初めまして、○○と申します。本日はお時間をいただいて、ありがとうございます。」と言っておじぎします。
靴を脱ぐときは、前向きのまま脱いでから、後ろに振り返って揃えましょう。
携帯電話はマナーモードだとバイブの音が響くので、電源を切るか、静音モードにしておくのが○。
このような細かな心配りによって、ご両親との会話に水を差すことなく、会話に集中できます。
お部屋にお通しいただいたら、改めてご挨拶し、手土産を紙袋から出して渡しましょう。
荷物を下ろして席に着いた後にお渡しするのが一般的ですが、席を勧めていただく前のタイミングで渡しても不自然ではありません。
ここで「つまらないものですが…」はNGです。「とても好きなお菓子を召し上がっていただきたくて」「私の地元の名産なのですが」と、ポジティブな言葉をそえましょう。
準備しておいた雑談の鉄板ネタを活用しましょう。最初に話し出す時は、天気や季節の話が無難です。
また出だしは彼にお願いして、その話に加わっていくのも一つの方法です。そのあたりは、あなたの実家に行ったときのことを参考に、彼と二人で相談してみるとよいかも。
彼のことは、「○○さん」と名前にさん付けが無難です。普段は呼び捨てやあだ名で彼を呼んでいても、ご挨拶の場ではしっかりとけじめをつけましょう。
ご両親を呼ぶ時は、最初は「○○さんのお父様」「○○さんのお母様」と呼ぶとよいでしょう。いきなり「お父様」「お母様」と呼ぶと、まだ早すぎると気分を害される場合もあります。
会話の中で不自然にならないよう、臨機応変に対応しましょう。
女性が男性のご両親に結婚の挨拶をする場合は、以下の4つのことを伝えればよいでしょう。
・自分の両親に彼が結婚の挨拶をしてくれたこと
・それに対する感謝
・自分の両親も彼を歓迎していること
・これからお世話になりますという思い
具体的な文言としては、このようなイメージです。
「先日、○○さんが私の両親に結婚の挨拶をしてくださいました。両親は、○○さんとの結婚をとても喜んでいて、私も感謝の気持ちでいっぱいです。ふつつかな私ですが、今後ともどうかよろしくお願いいたします。」
結婚の挨拶は、基本的には彼のご両親があなたにいろいろ話を聞く場所です。あなたが会話を仕切ることのないよう、彼のご両親に主導権を委ねましょう。
質問には簡潔に笑顔で答えること。しゃべりすぎると「うるさい」という印象をもたれる可能性がありますし、ボロが出てしまうこともあります。
口数は少なめに、明るく受け答えることを意識するとよいでしょう。
会話が盛り上がった場面でも、大口を開けて笑ったり、手をたたいたりするのはNGです。何事も控えめにと肝に銘じておきましょう。
彼のご両親に食事に誘われたら、感謝の言葉とともに笑顔でお受けしましょう。
そんな場合にそなえて、事前にマナーの基本をおさえておくのが大切です。
目につきやすいのは、お箸の持ち方です。他がよくでもこれがダメだと残念な印象を与えてしまいがち。
「にぎり箸」「差し箸」「迷い箸」「ねぶり箸」など絶対にしないようにしましょう。
お椀や、お茶碗、小鉢などは器を手で包み込むように持っていだだきます。器を持つ際にはいったん箸を置いてください。
「いただきます」「ごちそうさまでした」に続けて、「美味しそうですね」「とても美味しかったです」「味付けはどうされたのですか」といった会話を広げる言葉を加えましょう。
一緒に食事をすることで、お互いをより身近に感じることができます。
マナーに気をつけながら、和やかな食事の時間を過ごしましょう。
食事の支度や片づけについては、さりげなくお手伝いを申し出ましょう。
実際は断られる場合も多いですが、心遣いを見せることが大事なので、お手伝いを申し出る姿勢は忘れないでくださいね。
彼のご両親との会話が弾んで楽しい時間を過ごせたなら、結婚の挨拶は大成功です。
ただ、あまり長居しすぎてもご迷惑になります。
ご両親の側からは帰るようには言い出しにくいものなので、頃合いを見計らってこちら側から申し出るようにしましょう。
言い出すタイミングなどは、事前に彼と相談しておくとスムーズです。
おいとまする際には、「今日はお会いできて嬉しかったです。ありがとうございました。」など感謝の言葉を必ず添えましょう。
後日、お礼の気持ちを伝えるために、お礼状を出すとより印象がいいでしょう。
おもてなしいただいたことや、お会いできて嬉しかったなど、感謝の気持ちを伝えましょう。
お礼状はポストカードのような形式でもかまいません。
Q.彼のご両親が反対気味…
A.反対されている理由を彼と話し合って、出来る限りご両親に納得してもらえるように努力しましょう。
逆に、自分たちの努力ではどうにもならない事柄については、気に病んでも仕様がありません。これから二人で力を合わせて、前向きに頑張っていく意志を示すことが大切です。
ご両親のうちどちらかが反対している場合には、まずは賛成してくれている親御さんに協力をお願いしてみるのも○。
Q.マナー違反をしてしまった、失礼な発言をしてしまった…
A.多少の失敗は、その場できちんと謝ればOK!完璧な人であることよりも、しっかりとコミュニケーションを取れることの方が大事です。
後になって失敗に気づいたのであれば、彼を通じて謝罪の言葉を伝えてもらうとよいでしょう。ご両親に対する敬意が根底にあり、失礼を詫びる気持ちが伝われば大丈夫です。
Q.緊張して頭が真っ白に…
A.結婚の挨拶は誰しも緊張するものです。その場合には正直に伝えて、彼にリードしてもらいましょう。
あなたが彼を信頼して任せる姿勢は、彼のご両親から見て好ましく映るはずです。
いかがでしたか?
気をつける点はたくさんありますが、彼への愛情と、彼のご両親に対して尊敬や感謝の気持ちが伝われば、彼との結婚を祝福してくれることでしょう。
ここで学んだことをふまえて、あなたらしく自信を持ってご挨拶に向かってくださいね!