結婚式の『招待状』は、大切なゲストへ二人の気持ちを届ける最初のおもてなしです。
ゲストの方々が笑顔で受け取ってくださるような招待状を送りたいですよね♪
ここでは、知っておきたい「招待状の基本マナー」や「招待状の書き方と送り方」、そして最近のトレンドになりつつある自分たちで選んだり作ったりすることができる「オリジナルの招待状」についてもご紹介していきます!
二人の門出に花を添えてくれる素敵な『招待状』を送りましょう!
まず最初にご紹介するのは、招待状を書くときのマナーについてです。
一般的に招待状の準備は、結婚式場のホテルなどにすべてお任せするといったケースがほとんどでしたが、最近では自分たちでオリジナルの招待状を準備するというケースも増えてきていますので、このような場合には招待状のマナーは必要不可欠になってきます。
また、ホテルやショップにおまかせする場合にも、招待状の基本マナーは一般常識としても知っておくべきことですので、ぜひチェックをしてみて下さい。
結婚式などのお祝いの席では、縁起が悪い“忌み言葉”といわれる言葉や漢字は使用しないことが良いとされています。
そして結婚式の招待状を書くときにも同様に気を付けておくべきことがあります。
基本のマナーをわきまえ、招待状を書いていきましょう。
また、招待状の準備を始める時期ですが、挙式の約3ヶ月前くらいには取り掛かるようにしましょう。
招待状はデザインなどもじっくりと考えてつくっていきたいですよね。
ペーパーアイテムを取り扱うショップに依頼する場合にも、ショップとのやり取りで時間がかかってしまうこともありますので、招待状の準備期間には余裕を持たせておくと安心です。
最初に招待状のメイン部分となる、文面に関する基本的なマナーについてご紹介します。
これは、文章に使用する句読点(。)(、)が「切れる・終わる」という意味合いになってしまうからです。
文章を区切りたい箇所には句読点の代わりに一字分のスペースを入れるようにします。
一般的な文章のように段落をつけずに、すべて頭揃えにするか中央揃えにします。
●忌み言葉とは
“忌み言葉”とは、不幸や不吉を連想させる言葉や夫婦の別離を連想させる言葉、同じことを繰り返す“重ね言葉”などのことをいいます。
*別れる、壊れる、切る、忙しい、割れる、繰り返す、再びなどの言葉
●重ね言葉とは
“重ね言葉”とは、同じことを繰り返す言葉のことです。
*たびたび、またまた、しばしば、重ね重ね、いろいろ、などの言葉
※ただし、益々・いよいよ・どんどん・だんだん・ときどき・みるみる・日々などは使用しても構わないとされています。
続いて、招待状の封筒に関する基本的なマナーについてご紹介します。
招待状の宛名は毛筆、あるいは筆ペンで書くようにします。
また、時間に余裕がない場合や字に自信が無い場合は、業者や宛名書きのプロである筆耕に依頼をしたり、パソコンで宛名を印刷すると良いでしょう。
※ただし、パソコンで宛名印刷をする場合は、崩し文字や丸文字は使用しないようにしましょう。
招待状に貼る切手は、郵便局で購入することができる慶事用の切手を貼るようにしましょう。
この慶事用切手は“寿切手”とも呼ばれ、華やかなデザインとなっています。
☆切手はネット注文も可能ですので、時間のない方はこちらを利用されると良いでしょう。
案内状や返信用はがき、付箋、会場案内地図などを封筒に入れる際は、小さいものが一番上になるように順番に重ねてそれらを案内状に挟んで入れます。
そしてこの時に注意することは、封筒を開けた時に案内状の表側を封筒の開封面に向けて入れておくようにしましょう。
封筒の封じ目は、のり付けした後に結婚式の招待状にふさわしい寿や扇子などのデザインの付箋シールなどを貼ります。
結婚披露宴は、挙式を終えた新郎新婦のお披露目パーティーです。
結婚式のスタイルの中では、最もフォーマルなスタイルです。
人前結婚式は、結婚の誓いを神仏に対して行う代わりに親戚や友人、知人などの列席者に証人となってもらう結婚式です。
宗教や格式を気にせずに行うことができます。
アットホームな雰囲気で、ゲストと共に食事を楽しみながらレストランを貸し切って行うカジュアルなパーティースタイルの結婚式です。
そして、会費制・立食などからスタイルを選ぶことができます。
1.5次会は、披露宴と2次会の中間のスタイルの結婚式です。
手軽にできる結婚式として人気も高まってきています!
☆ 1.5次会は、ぜひ会費婚へおまかせください!☆
このように、今は昔に比べ結婚式のスタイルも多様化し、選択肢も増えてきました。
両家の意向を踏まえ、新郎新婦がおもてなしの心を伝えやすい、そしてお迎えするゲストの方々に一番喜んでもらえると思う結婚式のスタイルを選ぶと良いでしょう。
招待状の基本的な構成と招待状を書いていく手順、そしてその際に注意すべきことについてご紹介します。
また、結婚式のスタイル別の招待状文面例もご紹介します。
自分たちの結婚式スタイルの招待状をチェックしてみて下さい♪
招待状は主に、前文・主文・末文・後付け・案内(日時と会場の案内・出欠返信日期日の案内)
の5つに分けて構成します。
前文には『頭語』『時候のあいさつ』『安否のあいさつ』を記載します。
本題となる、自分たちが結婚することや結婚式への招待について記載します。
『結語』を記載します。
招待状の送付日と差出人を記載します。
結婚披露宴や結婚式の日時と会場の案内、出欠返信期日の案内を記載します。
続いて、招待状を書く手順と注意すべきことについてご紹介します。
招待状を準備していく上でまず最初に決めることは、招待状を親名義で送るのか、新郎新婦二人の名義で送るのかを決めていきます。
結婚披露宴の場合には、古くからの形式や礼儀を重んじて両親名義で送ることが多いようですが、パーティースタイルのカジュアルな雰囲気の場合には、新郎新婦二人の名義で送ることが多いようです。
<前文>
案内状には招待状の構成でご紹介した前文の部分に『頭語』『時候のあいさつ』『安否のあいさつ』を入れます。
日本では、古くから手紙の冒頭に季節感を表現する『時候の挨拶』と季節や気候の移り変わりに相手の健康などを気遣うという意味がある『安否のあいさつ』を入れる習わしがあります。
『頭語』とは手紙に記載する「こんにちは」にあたる言葉のことです。
頭語には、拝啓・謹啓などがあります。
下記に月ごとの『時候のあいさつ』と『安否のあいさつ』をいくつか挙げてみましたので、参考にしてみて下さい。
(1月)新春の候・初春の候・大寒の候
(2月)立春の候・向春の候・余寒の候
(3月)早春の候・陽春の候・春分の候
(4月)春暖の候・陽春の候・春風の候
(5月)新緑の候・初夏の候・薫風の候
(6月)入梅の候・長雨の候・立夏の候
(7月)盛夏の候・猛暑の候・仲夏の候
(8月)残暑の候・残夏の候・納涼の候
(9月)初秋の候・爽秋の候・秋分の候
(10月)秋晴の候・秋涼の候・紅葉の候
(11月)晩秋の候・深秋の候・季秋の候
(12月)師走の候・寒冷の候・霜夜の候
※時候のあいさつは、~の候の他にも、~のみぎり・~の折と続けることもできます。
●皆様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます
●皆様にはますますご清栄のこととお慶び申し上げます
●皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます
●皆様にはお健やかにお過ごしのこととお慶び申し上げます
<主文>
主文では、結婚の報告と結婚式へご招待したいということについて記載をします。
そして、ここで注意しておかなければならないことがあります。それは、二人の結婚式に媒酌人を立てている場合は招待状に「媒酌人のお名前」を記載するということです。
媒酌人は披露宴などで新郎新婦の紹介をしたりするという役目がありますが、最近では司会者や新郎新婦本人たちが行うということが多くなってきていますので、媒酌人を立てるというケースは少なくなってきているようです。
<末文>
末文には『結語』を記載します。
『結語』とは手紙に記載する「さようなら」にあたる言葉のことです。
結語には、敬具・謹白などがあります。
<後付け>
後付けには招待状の送付日(手渡し)と差出人を記載します。
この場合、招待状の日付は●月●日ではなく、●月吉日と記載します。
<案内>
結婚披露宴や結婚式の日時と会場の案内を記載します。
そして時間の表記の仕方は、12時間表記の場合は正午(お昼の12時)・午後1時と記載をし、24時間表記の場合は12時・13時と記載しましょう。
出欠返信日の期日は、挙式の約1ヶ月前の「大安」または「友引」の日にしておきましょう。
返信用はがきはゲストの方の出欠を確認するためのものですので、招待状と一緒に必ず同封します。
●出欠確認欄(裏面)
返信用はがきの裏面には、
出欠確認・ご住所・お名前や必要に応じて送迎案内などの項目を設けます。
●宛名面(表面)
返信用はがきの宛名面には、受取人である新郎新婦の親または新郎新婦の名前と住所を記載して切手も忘れず貼っておきましょう。
このとき、宛名の敬称は「様」ではなく「行」にしておきます。
そして、新郎側のゲストの方へ贈るはがきと新婦側のゲストの方へ贈るはがきをそれぞれの差出人で分けておくと、出欠確認の集計作業も簡単に進めることができるでしょう。
☆より詳しい返信用はがきの書き方は、こちらのサイトを参考にしてみて下さい。
付箋は、受付や祝辞、乾杯の発声や余興などの依頼や挙式参列のお願いをする時に一部のゲストの方へ同封するものです。
ただし、これらをお願いするにあたって注意をしておくべきことは、事前にその旨をゲストの方へ電話などで依頼をしておきましょう。
そしてゲストの方の了承を得てから、正式に付箋を送付するようにしましょう。
こういったこともゲストの方々への心配りとなり、“おもてなし”につながります。
☆より詳しい付箋の文例は、こちらのサイトを参考にしてみて下さい。
ゲストの方々が迷わず会場に来ていただけるように、
会場へのアクセスや駐車場の有無などもお知らせをしておきましょう。
差出人が新郎新婦の親の場合、新郎新婦二人の場合や媒酌人を立てている場合などで文面にも違いがあります。
☆結婚式別の案内状の文面はこちらのサイトを参考にしてみて下さい。
封筒のあて名書きで一番注意が必要なのは、ご招待するゲストの方々のお名前です。
お名前に誤字があっては、相手にとても不愉快な思いをさせてしまうことになり、失礼になってしまいます。
自分で書く場合もそうですが、業者や筆耕に依頼する場合にもゲストのリスト表の名前に誤字がないかをきちんと確認しておきましょう!
そして封筒の宛名は、ご夫婦で出席してもらいたい場合は連名にしてそれぞれの名前に“様”をつけます。
また、ご家族で出席してもらいたい場合には、お子様の名前も一緒に書きますが、お子様が2名以上いらっしゃる場合は「お子様方」または「ご家族様」と書きます。
☆より詳しい封筒の書き方は、こちらのサイトを参考にしてみて下さい。
招待状の準備がすべて整ったら、いよいよ招待状の発送をしていきます。
招待状を自分で書く場合もそうですが、業者などに依頼をする場合でも招待状の発送は自分たちで行う作業になります。
出来上がった招待状が無事にゲストの方々の元へ届くように細心の注意を払い、作業を進めていきましょう。
ここでは、招待状を発送する際に注意すべきことなどについてご紹介します。
招待状の発送は挙式の2か月前にゲストの方々へ発送もしくは、直接手渡しをしましょう。
そして、発送日は「大安」や「友引」といった日柄の良い日を選んでおくと良いでしょう。
これは特にこだわる必要はありませんが、縁起がいいということで日柄の良い日を選ぶと良いとされています。
そして、発送時には招待状の重さにも注意が必要です。
招待状に貼る切手は慶事用の82円切手か92円切手を貼りますが、招待状の重さによっては貼る切手が異なります。
重さの確認は切手を貼る前に、事前に郵便局で量ってもらっておきましょう。
(重量が25グラムまで)は82円切手、(重量が25~50グラムまで)は92円切手を貼ります。
招待状を発送する前に、招待状の重量の確認をしておけば重量がオーバーしていて切手を追加しなければならないといった事態も避けることができ、慌てることもないでしょう。
招待状の投函はポストではなく郵便局の窓口へ持って行きましょう。
大切なゲストの方々へ送る大切な招待状ですので、郵便局の窓口で確実に手渡しをしておくと安心です。
最近では、招待状はこだわってつくりたい!という新郎新婦の方もだんだんと増えてきている傾向にあるようです。
そこで、オリジナルの招待状を選ぶ時やつくる時のポイントをご紹介します!
自分たちが結婚式を挙げる会場や結婚披露宴会場の雰囲気に合ったものを選びましょう。
例えば、神前式の場合は和を意識したデザインのもの、レストランでのパーティウェディングの場合は、カジュアルでポップなデザインのものでもよいかもしれませんね♪
日本には春夏秋冬という美しく移り変わる“四季”があります。
そして日本人は、古くから四季折々の行事などを通して四季の“季節感”を大事にしてきました。
結婚式の招待状にも季節感を感じさせる色やデザインを取り入れてみましょう。
きっと、受け取ったゲストの方々も季節感を感じ取って下さるはずです!
さて、結婚式の大切な準備の一つでもある招待状づくりですが、結婚式の準備は限られた時間の中で様々なことをこなしていかなければなりませんので、招待状だけに時間をかけていられないのが実情です。
でも招待状はオリジナルにこだわりたい!という新郎新婦の方におすすめなのが、様々なペーパーアイテムを取り扱っているショップです。
これらのショップは、ウェブサイトで簡単に注文の手続きも済ませることができます。
対応可能なサービスは、ショップによって異なる部分もありますが、招待状の宛名書きや案内文の印刷まですべてを行ってくれたり、手作りにこだわりたいという方には招待状に必要なパーツがすべてセットになった手作りキットなども用意されています。
また、招待状のデザインを自分たちで提案し、そのデザインで招待状を作ってくれたりと、そのサービスはバラエティに富んでいます。
招待状へのこだわり度や準備時間の有無などを考慮して、適切なサービスを利用してみると良いでしょう。
おすすめのショップをいくつかピックアップしてみましたので、招待状づくりにぜひ活用してみてください。
きっとステキな招待状が見つかるはずです♪
☆いろはウェディングでは、春夏秋冬の季節に応じた招待状のラインナップが豊富に揃っています。
例えば春のデザインには、たくさんのお花がプリントされた華やかな招待状がたくさんあります。
☆ピアリーでは、招待状を自分で簡単につくれる便利な手作りキットや印刷にもこだわった高品質の印刷が可能な印刷キットなどのサービスもあります。
☆ウイングド・ウィールでは、自分たちがデザインした招待状を印刷や加工方法などをショップのスタッフの方と相談しながら作ることができます。
☆プリマージュでは、4000点以上のテンプレートから好きなデザインを選び、招待状を作ることができます。
最初に書いたとおり、『招待状』はゲストの方々への最初の“おもてなし”ともいえる大切なものです。
二人からゲストの方々へおもてなしの気持ちを上手に伝えるために、ゲストの方一人一人に宛てた手書きのメーッセージカードを添えてみてはいかがでしょうか。
親しい友人であれば、ちょっとした思い出話を書いてみたり、職場の上司であれば、日頃の感謝の言葉を書いてみたりと、ゲストの方々一人ひとりを思い出しながら心のこもったメッセージを書いてみましょう。
また、遠方から来て下さるゲストの方にはゲストの方を気遣うメッセージなどを入れると良いでしょう。
結婚式の招待状は、送る側の新郎新婦にとっても、受け取る側のゲストの方々にとっても『素敵な招待状』であることが大切なのではないでしょうか。
今回は『招待状』にまつわるマナーなどの基本的なことについてご紹介してきました。
これから結婚の準備で招待状づくりにも取り掛かるという、新郎新婦の方はぜひ参考にしてみてください。
そして、招待状は大切なゲストの方々への“おもてなし”のひとつであるということも意識して、招待状の準備を進めていってくださいね♪
きっと、二人の想いは招待状と一緒にゲストの方々の元へ届くはずです!
そして結婚式当日も笑顔で二人を祝福してくださるでしょう(^^)❤