とつぜんですが、あなたは「結婚とは何か?」を考えたことがありますか。
「名字が変わる」「配偶者ができる」といった法規的なことから、「子どもを授かるかも」「結婚式をする♪」といった具体的な考えを持つ人もいらっしゃるかもしれません。結婚とは何か、結婚するとはどういう事なのか、先輩夫婦の言葉や結婚の格言をのぞいてみたら、「結婚のカタチ」や「結婚のメリット」が見えてきましたよ。
まずは「結婚する」という言葉の意味を、定義的にとらえてみましょう。
ウィキペディアによると「結婚する」とは、「夫婦になること、婚姻関係を結ぶこと」とあります。言いかえると、「家族になる」こと、そして「親族になる」ことでもある結婚。血のつながらないアカの他人と…と考えると、なんだか不思議な気持ちになりますね。
また婚姻届を出す際に女性の場合は男性の戸籍に自分の籍を入れますが、これにより新たに「妻」の称号が与えられることになります。「妻」「家内」「嫁」「奥さん」など、結婚したからこそ得られる称号は「結婚した」という実感がもてそうです。
「結婚」を法律で見ると、憲法第24条に「夫婦が同等の権利を有すること」で、「相互の協力により、維持されなければならない」とあります。「夫婦一緒に力を合わせて家庭を築きましょうね」というところでしょうか。日本国憲法にもうたわれている、夫婦という関係。結婚して婚姻届を提出するということは、なんだか社会的にもひとつの段階を登ったような、大人になったような気分になりますね。
「結婚の定義」を解かれても、いまいちピンとこない…。そんなあなたのために「結婚とは」をうまく言い当てた格言や、著名人の結婚の名言を集めました。先人たちのお言葉は、深い意味で考えさせられるコトバだったり、妙に納得してしまうような説得力もアリ!これを見れば、結婚に対する見方・考え方が変わるかも。
それではさっそく見ていきましょう。まずはこちらから。
「結婚するやつは馬鹿だ。
しないやつはもっと馬鹿だ。」
by.George Bernard Shaw(劇作家、ノーベル文学賞受賞、アイルランド)
http://kakugen.aikotoba.jp/Bernard.htm
「結婚は早すぎてもいけない、おそすぎてもいけない、
無理が一番いけない、自然がいい。」
by.武者小路実篤(小説家、詩人、劇作家、画家)
小説家や劇作家など文章を使用する職業の方の言葉は分かりやすく、胸に響くものがあります。とくにバーナード・ショウは結婚について多くの格言を語っており、「できるだけ早く結婚することは女のビジネスであり、できるだけ結婚しないでいることは男のビジネスである」という名言も残しています。これは現代の日本に当てはめてみてもぴったりの格言ですね。
それではつづいて結婚観を説いた2つの名言をみてみましょう。
「男は結婚するとき、女が変わらないことを望む。
女は結婚するとき、男が変わることを望む。
お互いに失望することは不可避だ。」
by.アインシュタイン(理論物理学者、ノーベル物理学賞受賞者)
https://gkga.jp/meigen/view/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%B3
「結婚に必要なものは、コミュニケーション。
そして一人になれる場所があること。」
by.Bette Davis(女優、アカデミー主演女優賞受賞、アメリカ)
こちらは結婚後のアドバイスめいた名言集。既婚者の筆者からすると、どちらも「その通り!!」と拍手喝さいを送りたくなる納得の言葉です。これだけ共感を持てるということは、結婚に対する考え方は世界共通なのでしょうか。
またアインシュタインにおいては「人が恋に落ちるのは、重力の責任ではない」というオシャレな恋の格言もあるほど恋愛についても多くの言葉を残しています。物理の天才は表現の天才でもあるようですね!ただ、ご本人はかなりの浮気者だったようですが…。
つづいて恋多き(?)有名女優さんの言葉をみてみましょう。
「私が結婚するのはたったひとつの理由からよ。
それは、愛。」
by.マリリン・モンロー(女優、アメリカ)
「人生においてしっかりつかまえておきたい最高のものは、お互いの存在。」
by.オードリー・ヘプバーン(女優、イギリス)
最後は有名すぎるふたりの女優さんの言葉をお借りしました。マリリン・モンローは期待を裏切らないストレートな言葉で、オードリー・ヘプバーンは映画の役柄そのものを思わせるステキな言葉を残しています。結婚歴が何度かあるおふたりですが、どちらもあま~い結婚生活を送っていると言わんばかりの、幸せいっぱいのセリフです。
結婚観は人それぞれと言いますが、結婚のカタチが少しは見えましたでしょうか。
もっと「結婚の実態を知りたい!」というあなたのために、お次は既婚者へ徹底リサーチ。結婚をしている先輩方に「結婚ってどういうこと?」「結婚して良かったことって?」という率直なギモンをぶつけてみました。経験者のリアルな声の数々に、知りたかった答えが見つかるかも。
「結婚してよかったのは、世の中での扱われ方が全然違う!ということです。
「恋人」には何もなかったのが「配偶者」になると揃ってる!と思いました。とにかく社会に守られていると感じます。もちろん相手にも守られていますが。晩婚だった私は、独身の頃は独り身の社会的な立場の弱さを無意識のうちにいつも感じて生きていた、とあらためて今思います。(既婚・女性)」
結婚するとお互いに「配偶者」ができるので、社会でもひとつの基準にもなります。そのため世間の見られ方も違ってくるよう。回答者の答えのなかに「40歳過ぎで独身だと言うと怪しまれたけど、結婚して子供がいるというととたんに安心された」という男性の声がありました。確かに、会社の同僚でも「40歳独身男性」と、「40歳既婚子どもアリの男性」ではちょっと見方が違ってくる部分はありますね。
「生活レベルが安定しているなと思ったとき。毎年海外旅行に行けそうだし、ヒーヒーになって働きに出なくてもいいこと。(既婚・女性)」
「お金には困ることはないこと。欲しいものがあったら、生活をやりくりして買っているし、出かけたいところにはお金を惜しまず行ったりする。(既婚・女性)」
結婚し一緒に暮らすと、そのぶん収入も倍の二人分!税金面でも「配偶者控除」の適用や、会社によっては既婚者専用の住居を格安で借りることができたりと、夫婦だからこそ受けられる金銭的メリットがたくさんあります。また旦那さんのお給料によっては「専業主婦でいられる!働かなくてもイイ!」という方もいらっしゃるので、結婚して金銭的な安心感を感じる人が多いようです。
「子供が産まれたことが一番幸せだと思います。そのほかでは、特には思い浮かびません。やっぱり子供が一番です☆(既婚・女性)」
「子供と旦那が寝ている姿をみると、この人と結婚してよかったと思います。旦那と結婚していなければ、今の子供にも出会えなかったのでそう思います。(既婚・女性)」
やはり「結婚して子どもができる」というのは、人生においてのビッグイベント。女性なら「好きなひとの子どもを産みたい」「いつかはお母さんになりたい」という想いは一度は頭をよぎることでもあるので、多くの既婚者女性から「結婚=子ども」の声が聞こえました。晩婚化の昨今、あなたの周りにも「子どもを授かりたいから結婚する」「子作りのリミットがあるから急いで結婚した」という友人がいらっしゃるのでは。
「縁あって夫と巡り会って結婚したのですが、初めて家庭の温かみというものを体験しています。こんなに安らいだ気持ちになるとは知りませんでした。夫と結婚してよかったです。(既婚・女性)」
「私は結婚して、妻と一緒にいる時間が一番心も安らぎました。(既婚・男性)」
男女ともに同意見で挙げられたのが、結婚することで「精神的に落ち着いた、不安が減った」という声。「相手がいることでイライラすることが減った」や「就寝時や朝起きたときに、隣に誰かいることの安心感」といった日常的な気持ちの落ち着きを挙げる声が多く見られました。とくに一人暮らしが長かった男女は「一人じゃない!」という安心感が大きいようです。
「結婚6年目の既婚男性です。自分の好みの女性が、いつも側にいるというだけで十分です。あと、おいしい手料理が毎日たべられるのも嬉しいですね。(既婚・男性)」
男性側の意見で多くみられたのが「健康」や「手料理」といったワード。一人暮らしの独身男性は食事に手間暇をかけない方が多く、不摂生な生活をしがち。栄養バランスの調った手料理で、しかも愛情たっぷりときたら、身体の健康もココロの健康も整いそうですね。「一緒に食事をしてくれる人がいる」ということも結婚生活の大きなポイントです。
「結婚を勧めない親はめったにいませんよね、家庭を築く事は最大の親孝行です。(既婚・女性)」
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/6565187.html
「私の実家に帰ると私の母や祖母を大事にしてくれるところ。祖母の長い話にもつきあってくれるいい旦那です。(既婚・女性)」
「結婚は親孝行のひとつ」という考え方が根強い日本。「結婚しろ!と毎日のように言われていたので、結婚して親孝行できたかな」という女性もいらっしゃるようです。また逆に「まだ結婚しないの?」「早く結婚しなさい」のセリフから解放された!という女性ならではの喜びの声もありました。
「結婚して12年になりました私が結婚して良かったと感じる事は、守るものが沢山出来て、そして自分自身が強くなっちゃった事です。家族と共に自分が変わってく姿がとても楽しいです。
喜怒哀楽が増えました。心配事も増えました。でもとても幸せになりました。結婚は良いですよ。(既婚・女性)」「結婚にあまりいいイメージをもたないまま入籍しましたが、自分の事しか考えていなかった私がこの人のために、と思えるようになれたことでしょうか。
とにかく無意識に「幸せだなぁ」と呟ける自分がいることです。(既婚・女性)」
「結婚して相手のことを考えられるようになった」「結婚して(自分が)丸くなった」など、結婚による自分のプラスの変化に驚いている方もいらっしゃいました。ひとは自分のためには変われないけど、だれかのためなら変われる、ということでしょうか。ステキな変化、うらやましい限りです。
「1人暮らしが長かったので、お帰りと言ってくれたり、自分がお帰りといえる相手がいること。
家にいる時に他の人がいるという雰囲気があること。(既婚・女性)」「家に帰ってあかりがついていたり夜ひとりじゃないのが心強いです。独身の時よりも寂しさはだいぶなくなりました。(既婚・女性)」
一人暮らし歴が長い人にとっては「帰宅時に家に灯りがついている」や「お帰り、の声がある」といった、ささいだけど一人暮らしでは得られなかったことがうれしいもの。「一人じゃない、誰かがいる」という環境の変化は日々の心の支えにもなるようで、結婚したことを実感する大きな幸せポイントであるようです。
「一人暮らしの時やっていた面倒な手続きや車の維持・管理などをお任せできるので、そんな時は結婚してよかったと思います。(既婚・女性)」
「ゴキブリが出た時!どうしてもどうしても、あの黒い生き物だけはどうにも克服できないので、その時はそばにいてくれるとうれしいです。(既婚・女性)」
番外編として、「車の管理や書類の手続きなど自分のニガテ分野を相手に任せられる」「ゴキブリの退治をお願いできる!」というクスっと笑ってしまうものも。でも確かに、不得意分野を自分がしなくていい、誰かにお願いできる!というのは精神的にも物理的にも助かります。「パソコンの設定は丸投げ」「電球を替えてもらえるところ」など、男性ならではの得意分野を夫に押し付け、ではなくお願いしているちゃっかりさんもちらほらいらっしゃいました。
偉人の名言や先輩カップルの声など、さまざまな角度から「結婚するということ」をひも解いてみましたが、答えは見つかりましたでしたでしょうか。
夫婦の数だけ十人十色の違う答えが用意されている「結婚」という大テーマ。他人と他人が一緒に暮らしていくのですから、まったく波風立たず順風満帆というわけにはいかないでしょうが、先輩のみなさんは総合的にみると「結婚して幸せ♡」と感じている部分が多いようです。メンタル的に、経済的に、また子どもや親といったそれぞれのポイントで感じることのできる「今、幸せだなぁ~」というおのろけセリフの数々に、うらやましくなってしまった人も多いのでは。
「結婚したことで幸せを感じられた」「結婚で幸せが増えた」という声の多さに、筆者もほっこりさせていただきました。未婚者のあなたはこれから、既婚者の方は今スグ「やっぱり結婚って、いいな」と誰かに思われる結婚生活を築きあげてみませんか。