印鑑を使う習慣が根付いている日本では、当然婚姻届でも印鑑を使用していきます。
しかしどんな印鑑でも使用できるという訳ではないんですよ!
新しい戸籍を作る大切な書類ですから、訂正なく受理される様にしっかりと作成していきましょう。
印鑑には「シャチハタ」「認印」「実印」「銀行印」「訂正印」等、様々な種類があります。
シャチハタとは、インクを付けなくても繰り返し押せる印鑑の事です。
認印は名字だけが印字されている、100円ショップ等でも買えるタイプの印鑑を指します。
そして実印は役所に届け出る自分だけの公式な印鑑で、銀行印は口座開設等に使う特別なものを言います。
訂正印とは少し小さめサイズの印鑑の事で、主に書類の修正時に使用します。
この中で婚姻届に使える印鑑は、シャチハタと訂正印以外の全てとなっています。
婚姻届は公式な書類ですが、必ずしも実印を押す必要はありません。
しかしゴム印等の簡易印鑑の使用は、認められていないのです。
シャチハタは合成ゴムを使用しており印字がずれてしまう可能性があるので、婚姻届には使用できないとされているんです。
朱肉がいらない便利な印鑑ですが、婚姻届等の公式な書類には使用できない事が多いんですよ。
ちなみにシャチハタは、役所の人でも認印との判別がつきにくいと言われています。
そのため、シャチハタでも婚姻届が受理されてしまうケースもあるんだそうです。
しかし本来はNGとされている印鑑なので、ここはやはりシャチハタ以外の印鑑を使っていきましょう。
書類に不備があった場合、提出した日に入籍できないなんて事にもなりかねません。
夫婦にとって一生大切な入籍日ですから、出来る限り不備の無い様にしておきたいですね。
婚姻届に記入ミスをしてしまった場合、修正テープ等を使用するのはNGです。
必ず二重線をして訂正印を押し、改めて正しい記載をしていかなくてはなりません。
この時使用するのが、本来ならば「訂正印」なのです。
しかし訂正印って、持っている人は大変少ないですよね。
実はこの訂正印、通常の印鑑でもOKとされているんです。
そのため婚姻届を提出する日にも、念の為印鑑を持っていっておくと安心です。
印鑑があれば、提出箇所があってもその場で訂正する事も可能ですからね。
印鑑を押した時、思った以上に薄かったり向きがずれてしまう事もありますよね。
また一部が欠けてしまっているなんて事も、よくあります。
基本的には印鑑をきちんと確認できる程度であれば、薄くてもOKとされています。
しかし印字が見えないレベルであったり、判別できないレベルに欠けている場合には押し直す必要があります。
押し直す場合には、失敗した印鑑に二重線を引いてその余白部分に再度押していきましょう。
印鑑を押す時は、必ずスタンプ台を使用していくと失敗せずに綺麗に押す事ができます。
印鑑は、固いテーブルの上で押すとかすれたりしてしまいがちです。
失敗しないためには、面倒でもスタンプ台を使うのがベストなんですよ。
スタンプ台が無ければ、ゴム製等の少し柔らかめのものを敷いて押していくと良いですね。
また戸籍が旧字体の場合、印鑑も特注となるケースがありますよね。
婚姻届では、戸籍が旧字体でも印鑑が旧字体である必要はないとされています。
また印鑑には名前のみのタイプも発売されていますが、実は名前のみの印鑑でもOKなんだそうですよ!
しかし公式に役所に届け出る書類なので、できれば名字の印鑑を用意すると良さそうですね!
婚姻届の印鑑は、シャチハタ・訂正印以外の印鑑であればOKとされています。
また書類の訂正があった際にも印鑑は活躍するので、役所へ届け出る際には持参すると便利ですね。
夫婦としての第一歩である「婚姻届」、問題なく受理されるためにも印鑑は正しく押していきましょう!