ご祝儀制結婚式では、新郎新婦が特別なゲストの方々へ謝礼金を支払うのが一般的な常識です。
では、会費制結婚式の場合もご祝儀制結婚式と同じように謝礼金を用意しておくべきなのでしょうか?
ここでは、謝礼金の一つ『お車代』について、またお車代を渡すときのマナーも一緒に解説していくので、しっかりとチェックしておいてくださいね!
せっかくのおめでたい席ですから新郎新婦とゲスト、お互いにわだかまりのないような結婚式にしましょう☆
ご祝儀制結婚式の謝礼金には『お礼』、『心付け』、『お車代』といった種類があります。
謝礼金の中のひとつ『お車代』は、ゲストへ「交通費」の名目として支払う謝礼金で、主賓スピーチや乾杯の発声を依頼した方、また遠方から来てくださるゲストの方々へ支払うものです。
ちなみに、『お礼』や『心付け』は受付、司会、撮影などを依頼した方へ支払う謝礼金です。
会費制結婚式の場合も、主賓スピーチ、乾杯の発声を依頼したり遠方から来てくれるゲストもいらっしゃるはずですから、『お車代』を用意すべきかどうか悩むのは当然ですよね。
続いて、会費制結婚式のそもそもの成り立ちを踏まえながら、会費制結婚式で『お車代』を用意すべきかどうかについて触れていきます!
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、会費制の結婚式は、北海道では主流となっているスタイルです。
結婚式に出席するゲストは、ご祝儀は包まず一律に決められた会費を支払います。そして交通費や宿泊費もゲストが負担するのが一般的となっています。
ですから会費制結婚式の場合は、基本的には『お車代』は用意する必要はありません。
でも、ご祝儀制結婚式の常識からすると『お車代』が必要なのでは?と考えてしまいますよね…。
地域の慣習や認識の違いもあると思いますが、新郎新婦の判断でゲストへの心遣いとして『お車代』を渡したいと考える方もいらっしゃるようです。
『お車代』は絶対に用意すべきもの、また用意すべきものではない!という決まりはないので、ほんの気持ち程度の金額の範囲内で用意しても問題はないでしょう。
『お車代』を渡すことによりゲストへ気を遣わせてしまったり、逆に渡さなかったことでゲストに不愉快な思いをさせてしまうこともあるかもしれません。
一番大切なのは、ゲストへの配慮です。『お車代』を渡す際におさえておくと良いポイントについてご紹介します!
会費制結婚式で『お車代』を用意する際には、その金額に注意が必要です!
一般的な会費制結婚式の会費は、5,000円~20,000円に設定されていることが多く、会費よりも多い金額の『お車代』を渡してしまうと、逆にゲストに気を遣わせてしまうことになります。
『お車代』は、会費よりも少ない金額か、会費と同額にしておくと良くのがマナーです。
ご祝儀制の結婚式の場合は、ゲストにかかる交通費の片道分の金額を負担したり、交通費と宿泊費を全額負担するなどのケースがありますが、会費制結婚式ではあくまでも会費を基準にして適切な金額にすることが大切です。
出席するゲストも会費制結婚式だから、交通費は自己負担だと割り切ってくれている方もいらっしゃるかもしれませんが、もし遠方から来て下さるゲストへ『お車代』を用意する場合には、事前に“ほんの気持ちですが『お車代』を用意しています。”ということを伝えておくと良いですね。
ゲストの負担額が少ない会費制と言っても、わざわざ遠方から来てくれるわけですからゲストへの配慮を怠らなければ、ゲストも気持ちよく出席してくれるはずです☆
これは『お車代』を渡すゲストだけでなく、出席するゲスト全員への配慮となりますが、会費に見合った食事であることも会費制結婚式では重要なポイントです!
会費制結婚式の会費はゲストの「食事代」になるので、会費に対してメニューが品祖であったりゲストが満足できないメニューの場合は、ゲストから不満の声が出てくる可能性もあります…。
ご祝儀制よりも負担する金額も少ないため、遠方から出席するゲストからすると結婚式が満足する内容となっていれば、『お車代』の金額について不満を持つことも少なくなることが考えられます。
ゲストの方々に満足してもらって、楽しんでもらえるようなメニューを選んでおくと良いですね☆
『お車代』を渡す際には、以上のようなゲストへの配慮が大切です!
『お車代』を用意するときの「ご祝儀袋の種類」、「表書きの書き方」、「お札の入れ方」、「ゲストへの渡し方」など正しいマナーについてご紹介します!
大切なゲストの方へ失礼のないように、お車代を渡しましょう!
『お車代』を入れるご祝儀袋は「結びきり」か「あわじ結び」で「のし付き」のものを選びましょう。これらの水引は、一度結ぶとほどくことができないので“二度と同じことを繰り返すことがないように。”との意味があります。
お車代の金額が1万円以上の場合は「ご祝儀袋」、1万円以下の場合は「ポチ袋」に入れて渡しましょう。「ポチ袋」は“水引”や“のし”が印刷された略式のご祝儀袋で、千円単位の少ない金額を包む場合に適しています。
表書きは「御車代」・「御車料」とし、名前は新郎側のゲストの場合は「新郎の苗字」、新婦側のゲストの場合は「新婦の苗字を」記載します。
また新郎新婦共通のゲストの場合は右側に「新郎の苗字」、左側に「新婦の苗字」それぞれ記載します。
なお、毛筆または筆ペンを使って書くのが正しいマナーとなっています。
ご祝儀袋に入れるお札の入れ方にも正しいマナーがあります。「ご祝儀袋」と「ポチ袋」の入れ方をそれぞれ解説していきます!お札は必ず新札を用意しておきましょう。
〈ご祝儀袋〉
ご祝儀袋の表面にお札の表面がくるようにして、肖像画が上になるようにお札を入れます。
〈ポチ袋〉
1.お札を表面にし、上下正しい向きにします。
2.お札の左側(数字が書いてある)を中央に向かって一折し、右側(肖像画)も中央に向かって折り重ねます。
3.ポチ袋を表面にして、三つ折りにしたお札をそのまま入れます。
『お車代』をゲストに渡す際には、受付で渡してもらうようにすると良いでしょう。あらかじめ『お車代』を渡す人のリストを作成しておくと受付の人にも分かりやすいですよ。
そしてご祝儀袋やポチ袋に渡す人の「フルネーム」を書いた付箋紙をつけておくと、渡しそびれたり、渡し間違えを防止することができるのでおすすめです◎
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会費制結婚式での『お車代』は“ゲストへの少しのお礼の気持ち”として支払うものとしておくと良いかもしれませんね。
ご祝儀制の結婚式のような金額は用意できなくても、ゲストにも新郎新婦ふたりの想いは伝わるはずです!
こうした謝礼金のことがネックになってしまい、悩む新郎新婦も多くいらっしゃると思いますが、決められたルールはないのでケースバイケースで判断すると良いでしょう。
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