今回、ご自身で結婚式をプロデュースした新婦ユウさんにお話を伺いました。
会場探し、当日の進行、アイテム作成など、ゼロから作ってしまうなんて本当にアグレッシブです!
それもそのはず・・・そもそもお二人は、縁もゆかりもない熊本県阿蘇郡の小国町へ移住し、お二人で築90年の古民家を改装して「ゲストハウス そらいろ」を運営しているのです。
なんという行動力!なかなか真似できませんよね!
そんなお二人のセルフプロデュース結婚式。
とっても気になる!!!!
ってことでいろいろインタビューさせていただきました!
※お二人が運営されている「ゲストハウス そらいろ」もとっても素敵な宿なので、最後にご紹介!
*式の流れ*
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来場者に受付後、風船で虹のアーチをつくるお手伝をしてもらう
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新郎新婦入場
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新郎新婦がテープカットをして風船が浮き、虹のアーチ完成
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新郎あいさつ
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新郎新婦紹介
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誓い ウェルカムボード(全員参加方のウェディングツリー)にサイン
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指輪交換
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町長あいさつ、乾杯
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食事スタート
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アーティストLIVE
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ケーキカット、ファーストバイト
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アーティストLIVE
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新婦父のあいさつ
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新郎新婦から親への言葉
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新郎新婦 退場
・お二人の出会いは?
「2012年、千葉県の古民家で行われた、”僕らの家”主催の「絆キャンプ」というイベント。」
・結婚式の会場はどちらで?
「熊本県の阿蘇、小国町にある「木魂館」という研修施設の芝生のグラウンドをお借りしました。」
・ここでやろうと思ったきっかけは?
「私たちが移住地として選んだ大好きな町を、昔からの友達や家族に紹介したかったから。この機会に一度来てもらって、町や 町の人と繋がってくれたらまた来てもらえるかな、と。木魂館は移住前から移住後までサポートしてくれている場所で、ここの芝生のグラウンドを見たときから、結婚式をするならここで!と決めていました*」
・コンセプトはズバリ?
「小国町を知ってもらう、小国町の人と、全国の仲間たちを繋げたい」
・こだわったところ
「完全セルフプロデュース!式のプランニングから司会の台本など、全て自分たちが中心になって作りました◎また、町にはアーティストさんが何人かいるので会場の演出は虹をかけるアーティストさんに、ライブも小国町の女性シンガーにお願いしました。」
・手作りしたものはありますか?
「作れる小物系は、ほぼぜんぶ!会場の看板、ウェルカムボード、リングピロー、新郎の蝶ネクタイ、ブーケ、結婚指輪などなど。」
*ウェルカムボード
*参加者バンド
*ウェディングツリー
みんなに押してもらって、1枚の絵に
・準備はいつからしましたか?
「籍を入れたのが今年の2月なので、その時点で会場の木魂館の方に結婚式をしたいという相談をしていました。中心スタッフでミーティングをし始めたのは4月頃から、本格的に準備に取り組んだのは9月頃です。」
・会費制の結婚式にしようと思った理由は?
「遠方なのもあり、県外の友達は交通費がかかってしまうので、なるべく気軽に来て欲しかったから。」
・お二人の衣装は?
「妊娠中なのと、屋外で汚れることも考慮してドレスはオーダーで購入しました。新郎の衣装は古着屋でシャツとブーツを購入。半ズボンはもともと持っていたのものです^^」
これは蝶ネクタイ!
・お料理はどうしましたか?
「小国町は美味しい飲食店さんが多いので、オードブルを6店舗から注文して持ってきてもらいました。
あとは、新郎父から富山の名産でもあるカマボコとお隣のおばあちゃんがついてくれた、あんころ餅です*みなさんほぼ完食でした☆」
・妊娠中で大変だったことは?
「会場の設営準備が手伝えなかったこと。ゲストもお手伝いしてくれるスタッフさんたちも気遣ってくれたので、特に困ることはなかったです。」
・野外なので、やはり天気は心配でしたか?
「かなり心配で、一週間前から天気予報とにらめっこでした。晴れの予報が3日前から雨模様になり、雨天の準備(会場が変わるので)をすべきか前日までさんざん悩みました。
演出の方の「大丈夫!晴れしか考えられないよ!」に励まされ、晴れの準備で進めましたが当日の朝はまさかの土砂降り。しかし、見事に回復して開場してからはずっと青空で無事に終わりました◎」
お二人のこだわりがたくさん詰まった結婚式。
写真を見ているだけでお二人の人柄や暖かみが伝わってきます。
ゼロから結婚式を作るのはとってもエネルギーがいること。
それをやってのけるお二人は本当に素晴らしいですよね!
2013年 春
お二人は住まいを熊本県阿蘇郡にある小国町に移しました。
ユウさんは神奈川から、旦那様のタカさんは富山から。阿蘇はお二人とは縁もゆかりもない、一度も訪れたことのない地。
ユウさんは“空き家でゲストハウスをやる”という夢がありました。
「ゲストハウスをやるなら阿蘇がいい。」そう“直感”で感じたそうです。
そんなユウさんを素直に信じてくれたタカさん。
車で熊本県内にある空き家を片っ端から探し回ってくれたそうです。
そして出会った築90年以上の古民家と、温かく迎えてくれた町の人々。身寄りもない地に、ただその“直感”だけを信じて移住を決断したお二人。ユウさんの夢だったゲストハウスの改装が始まりました。
それもすべて自分たちの手でやるのです。もちろん知識やノウハウもありません。
ただ良いものを作りたい、そんな想いでお二人と周りの方々に助けられながらコツコツと改装をしていきました。
お隣のおばあちゃんが採れたての野菜と手作りの煮物を持ってきてくれたり、町の人々が、工具や冷蔵庫、ソファなどを、使うならどうぞ~と持ってきて下さることも。
そんな温かい協力も手伝ってついに完成。
コンセプトは“おかえり、ただいま”と言える宿。どこか懐かしい田舎の風景。目の前に広がるのは棚田と広大な山々。
見渡す限り緑に囲まれ、春は山菜、6月はホタル、夏は天の川、秋冬は雲海を望むことができ、まさに自然の恩恵を存分に感じられる場所。心を奪われながら忙しく過ぎていく毎日、私たちが今一番必要としているのは、便利な電
子機器でもなく、簡単に済まされるコンビニ弁当でもなく、高級なレストランのディナーでもない。かまどで炊いたご飯に、畑で採れたばかりの無農薬野菜を、縁側から見える大自然を眺めながら大切な人と語らい、囲炉裏を囲んでゆっくりいただく。
けして便利ではないし、手間もかかる。
ただそのかけられた時間だけ作り手の愛情が注がれていて、大地が作った食材本来のエネルギーが感じられる。
それが一番の心の栄養になり、今私たちが求めているものではないでしょうか。
言葉では言い尽くせない、その答えがすべて詰まったような場所。
一人で行っても、子連れで行っても、みんなが家族のように迎えてくれる。
時には一緒に温泉に行ったり、夜な夜な話し込んだりすることも。
ついつい「ただいま」と言いたくなるようなそんな場所。
今の家に出会い、町の人々に助けられながら完成した「ゲストハウスそらいろ」。
小国町の豊かな自然、暖かい町の人々がいつも変わらずそこに在る。たくさんの人たちの想いが詰まった世界に一つのゲストハウスです。
「ゲストハウス そらいろ」
http://ogunisorairo.com/