主婦に特化した人材サービス『しゅふJOB』の調査機関である「しゅふJOB総研」では、主婦会員に向けて『社会保険料と働き方』をテーマにしたアンケート調査を行い、社会保険適用枠拡大で主婦の働き方が変わるかどうかの調査を行いました。
2016年10月から社会保険の加入条件が変更になり、社会保険の適用枠について厚生労働省のホームページでは以下のように記されています。
「月額賃金が8.8万円以上であるかないかのみに基づき判断し、年額(月額8.8万円×12か月≒106万円)では判断しません」
ということは、上記に記載されているように一定の条件を満たしている場合、年収106万であるかどうかにかかわらず社会保険の加入対象になってしまうため、それまでの働き方では扶養の枠に収まらないという方がたくさん出てくるということになりますね。
このアンケート調査で、「もともと扶養枠は外しているので変わらない」という項目を選んだ方を除いて集計した結果、55・9%の方が「今よりも年収を下げて扶養枠内に収める」と回答しました。
社会保険適用範囲が拡大され、今よりも年収が下がったとしても扶養枠内に収めたいと考えている方が約半数近くいるようですが、ちまたでよく聞く「年収106万以上」ということだけを鵜呑みにしていると、のちのち扶養の対象外になってしまったということにもなりかねませんから、自分が扶養の範囲内で収まるのか今の段階からしっかりとチェックをしておいた方がいいでしょう。
扶養枠内に収めたいと回答した方の63.2%が、「無理のない範囲で両立をしたいから」という理由を選び、社会保険の加入よりも、月々の家計収入への影響を心配している方が多いということがうかがえます。
また、働き方を変えると回答した方の多くは、「家計のために収入を得たいから(87.8%)」「自分で使えるお金が欲しいから(49・4%)」「経済的に自立したいから(33.3%)」など、収入アップに意欲的な理由の方が多いほか、「キャリアアップしたいから」などの理由もあり、政府の考える女性の就業意欲を促進するという目的に、いち早く乗っかってるのかもしれませんね。