失礼のない結婚式の祝電マナーって?基礎知識や文例も

失礼のない結婚式の祝電マナーって?基礎知識や文例も | 披露宴・1.5次会・帰国後パーティーは会費制結婚式の【会費婚】

2018.8.23rd.

結婚式・披露宴には出席しないけれど、お祝いの言葉を伝えたい!

そんなときに電報で「祝電を贈る」こともおすすめの一つです。

今ではネット申込ができておしゃれなものが増えデザインなども充実しています。
また、オリジナルのメッセージを考えなくても、定型文例が用意され、ユーモアのある気の利いた文例もたくさんあって便利も活用可能です。

ですが、実は電報を送るのは意外と費用がかかります。
この記事では結婚式への祝電を送るマナー電報の基礎知識、さらに文例など役に立つ情報をご紹介するので、お祝いのメッセージの参考に是非チェックしてみてください!

 

いまどきの結婚式の祝電はおしゃれ

電報といっても、いまどきの結婚式の祝電はおしゃれで素敵なアイディアがいっぱいです。

花や吉兆模様があしらわれたような、慶事用のシンプルな台紙(カードタイプ)が基本ですが、最近は新郎新婦のおふたりの手元に残せる様々なお品がセットになった電報台紙が人気です。

たとえばウェディングケーキのポップアップやウェディングドレスを着たリカちゃん、もはや定番ともいえるミッキー&ミニー、ハローキティ&ディアダニエルといったペアのぬいぐるみ、バルーンなど。

他にもフラワーアレンジメントフォトフレームにプリザーブドフラワーやフレグランスソープフラワー、オルゴールなどおふたりの新居を飾るのにふさわしいギフトがセットになっています。

結婚式の祝電は誰が送るべき?

結婚式の祝電を送るのは、披露宴には招待されていない、職場の上司や仲間、または同級生が複数で送ることが多いようです。

あるいは披露宴への出席を打診されたけれど、事情があって出席できない方なども送ることがあります。

実は結婚式への祝電は、後でくわしくご紹介しますがけっこう費用がかかります。

また、必ずしも祝電を送らないとダメではなく、結婚式前におふたりの新居へお祝いのプレゼントやご祝儀を届けるという方法もあります。

その場合は新居で使えるものやおふたりに好みをきいて品を選べられるメリットがあります。

祝電の場合、披露宴で読み上げられたり、受付台やフォトブースに飾られたりといったメリットもあります。

どちらも良い点があるので検討してみましょう。

 

結婚式の祝電の送り方とマナー

昔はNTTだけが取り扱っていて、電話「115」で申し込むものでした。もちろん今でも同じ方法でも大丈夫です。
NTT東日本、または西日本の電報サービスにつながります。

いまではWebサイトでNTT(D-MAIL)に限らず、ソフトバンクグループの「ほっと電報」や佐川急便系の「VERY CARD」など様々な会社が祝電サービスを提供しています。

各社、工夫をこらした台紙を用意しているので気にいったものを選びましょう。

式場へ前日か当日着で送る

祝電を届けてもらうタイミングは「午前中からお昼の披露宴」であれば前日までに、午後以降の式であれば当日の午前中まで配達指定します。

「当日配達は時間指定不可」といった条件がつくこともあるので、申込には時間の余裕を持って結婚式直前の申し込みはやめましょう。間に合わない!なんてことになりかねません。

日取りと式場名、住所を確認!

結婚式・披露宴の日取りと式場名、住所をしっかり確認しましょう。不安ならば式場に確認したり、祝電を送る旨をお伝えしておいてもよいでしょう。

宛名は新郎と新婦両方のフルネーム(新婦は旧姓)を明記します。

送り主は個人名か〇〇有志一同、のようにメッセージ内で表現します。新郎新婦に「誰からか」わかるようにしましょう。

披露宴の式次第には祝電の披露があり、読み上げられることも多いです。当日のお仕度に余裕のある新郎が読み上げる祝電を選んだりするようです。

おふたりに余裕がないようであれば、祝電の確認は式場のスタッフ(プランナー)や司会者などが行うこともあります。

結婚式の祝電、いくらかかる?

NTTのD-MAILを例にすると、電報料金は「メッセージ料(文字数あたり)+電報台紙料金オプションサービス料金+消費税」となります。

メッセージ料とは「メッセージと差出人の合計文字数」のことで、電報は「誰が送り主か」をメッセージ内で記します。

しかもメッセージ(電報)料は「慶弔扱い」か「一般扱い」かで単価が異なり、祝電は単価の高い金額が適用されます。

たとえば、25文字まで660円、26~30字までで750円など5文字ごとに料金が上がり、65字までで1,380円、それ以上は5文字毎に90円が追加されます。

電報台紙は慶事向けならおよそ2,000宴前後~ですが、こだわりの品が一緒になった電報台紙ならば高額です。

たとえばD-MAILだと、シンデレラのガラスの靴が贈れる「シンデレラDENPO」も人気があります。価格は電報台紙代で10,000円(税抜)です。これにメッセージ料を加算します。

お祝いのプレゼントと考えるのか、お祝いのメッセージだけを伝えれば十分なのか、相手との関係性からどのような台紙にするか選びましょう。

D-MAILの例では、下記文字数のメッセージ料は2,100円(税抜)です。

「ご結婚おめでとうございます。今日の日の感激はひとしおのことと思います。お互いを思いやり、ご両親様を大切に、あたたかいご家庭をおつくりになられますよう、末ながいお幸せをお祈りいたします。大阪市中央区〇〇 差出人氏名(105文字)」

※D-MAIL参照文例番号:1258 親戚からお二人へ

早めに申し込むと安くなりますので、贈るときめたら余裕をもって申し込みましょう

オプションサービス料もかかる

オプションサービス料とは配達日指定、受取人名連記(同一宛先で受取人が追加されると加算される)、毛筆印字などを指します。

また祝電申込後に取り消すと、発信取消料として300円(税抜)がかかるようですから、注意が必要です。

 

オリジナルのメッセージ、ここに注意!

各社に用意されている文例ではなく。自分なりのメッセージで結婚をお祝いしたいなら、オリジナルの電文を送ることもできます。

「ご結婚おめでとうございます」などのお祝いのフレーズを入れることと、忌み言葉を使わないことに気をつけてぜひ挑戦してみましょう。

忌み言葉とは不幸なことや不吉なことを連想させる言葉で、お祝いの席では使わないのがマナーとされます。結婚式などでは別れを感じさせる言葉もNGです。

無くす、終わる、絶えるなど忌み言葉だとわかりやすいものですが「飽きる、欠ける、消す、流す、冷める」といったものも含まれます。

「スタートを切る」なんてフレーズをうっかり使ってしまわないように、オリジナル文を作成したらチェックしてみると良いでしょう。

また「重ね言葉も使わない」とされます。「くれぐれも、重ね重ね、たびたび」などの重ねた表現のことです。

これは「結婚を繰り返す」、つまり再婚を連想させるためにマナー違反だといわれます。

結婚式では親族なども集まり、気にする方もいらっしゃる可能性が高いため、上手くフレーズをいいかえて作文しましょう。

その他にも、プライベートすぎたり暴露内容のあることなどもNGです。結婚のタイミングを揶揄したようだったり、妊娠について触れるなども避けた方が良いという意見があります。

さまざまな文例にはそれらの内容を含んでいるものもあります。

家族や親族など誰がみても失礼にならないような内容にすることが大切です。

NG例

「念願のご結婚おめでとう!いろいろあったけどやっと素敵な彼に出会えたね。長い人生、二人で手をとりあって素晴らしいご家庭を築かれるようお祈り申し上げます。ベビーの誕生も心待ちにしています。末長くお幸せに!」

「△△くん 〇〇さん 長い春でしたね。それだけに今日の喜び、感激はひとしおのことと思います。
お互いを思いやり、あたたかいご家庭をお作りになられますようにお祈り申し上げます。」

祝電の文例集

結婚式の祝電は50字~100字前後が多いもので、各社の定型文例や参考文例もそれくらいの文字数が多いです。

もちろん長いのはNGではありませんが、読み上げられたあとにゲストの皆様がさわやかに感じられるような文にする配慮が大切です。

祝電に必要なお祝いのフレーズをご紹介します。

「ご結婚おめでとうございます。お二人の船出に幸多かれと祈ります。(31字)」

「△△くん、〇〇さん、ご結婚おめでとうございます。この日の感激をいつまでも忘れず、長い人生をともに助け合って、明るい家庭を築いてください。いつまでもお幸せに。(74文字)」

(職場の仲間から)

「ご結婚おめでとうございます。これからは家庭と仕事、ともに頑張ってくださいね。私たちも応援します。(48文字)」

「ご結婚おめでとうございます。これからはおふたりで、仕事にも家庭生活にも、さらに飛躍されますようお祈りいたします。いつまでもお幸せに。(66文字)」

(遠方から)

「ご結婚おめでとうございます。遠い地より、おふたりの末永いご多幸を祈りつつ、新しい門出を祝福いたします。(51文字)」

「ご結婚おめでとうございます。こちらには美しい景色と美味しいものがたくさんありますよ。ぜひ一度、お二人でおいでください。待っています。末長くお幸せに。(74文字)」

新郎新婦、結婚式の祝電のお礼はどうする?

結婚式に祝電を頂いた新郎新婦のおふたりは、どうお礼をしたらよいのでしょうか?

電報のみを頂いた場合は、電話かお礼状(はがき、手紙)でお礼の言葉を伝えるのがベストでしょう。

お祝いの品やご祝儀も別に頂いていた場合は、内祝いとしてお品の1/3~1/2程度のものを贈ります。

お礼はなるべく早い方がいいものです。新婚旅行先から絵葉書を出したり、結婚式の写真を同封するなどしても喜ばれます。

結婚式など特別なときにしか送らない電報ですから、初めてのときはどう手配したらいいか、戸惑いますよね。

式場宛てに送るというのも間違いなく届くか少しドキドキものですが、当日披露宴で読み上げられたらおふたりの大切な思い出として記憶に残ります。

マナーを押さえて素敵なお祝いのメッセージを届けましょう。