結婚は自分たち二人だけではなく、それぞれの家族にとっての大きなイベントですよね。
では自分の大切な家族を相手の大切な家族に紹介する最初のイベント「両家顔合わせ」はどのようにすれば、結婚というイベントをスムーズに進めることができるのでしょうか?
さらに、お互いの家族が顔を合わせたことがあるならしなくてもいいのか?など両家顔合わせの素朴な疑問を解消します。
両家の顔合わせは何のために行うものなのでしょうか?
それは、これから新しい家族となるメンバー同士が認識しあう会といえるでしょう。
日本の結婚には、結納という儀式があります。この結納というのは、顔合わせの食事会に縁起物などをお互いに納めあう儀式。
勝男武士(かつおぶし)、子産婦(こんぶ)、友白髪(ともしらが)など、あまり身近ではない縁起物に予算を割かなくてはならなかったり、細かい決まりも多いため、今のカップルには型苦しく形式ばった儀式にとらえられるようで結納を行う家族が昔に比べ、少なくなっています。
しかし、結婚式という両家の大イベントを行う前に『お互いホストとして顔見知りになっておきましょう』、ということで結婚の両家顔合わせは必須イベントとなっているのです。
両家の家族が昔からの知り合いで、よく知っているなんていうこともあるかもしれませんが、その際は結婚式の打ち合わせも兼ねてと、なごやかに顔合わせの会を行ってもよいのではないでしょうか。
両家顔合わせは基本、食事会です。
自分の家族と相手の家族をよく知るために設けられることが多いといえます。
遠方から参加の方がいるのならランチに、皆近くからならディナーの会にしてもいいですね。
家族と一概に言っても、どこまで呼ぶのかはとても難しいところです。
基本は自分の実家に住んでいるメンバーというのがわかりやすいですかね。
両親に自分の兄弟というのが今の時代は多いのではないでしょうか。
サザエさんのような家族の場合は相手の家族構成も考慮し、パートナーと相談する必要があります。
パートナーの祖父母も健在で孫の結婚に意欲的なのであれば、招待するのもよいのではないでしょうか。
だいたい結婚式の3か月~半年前くらいがよいでしょう。
あまり早すぎると、お顔を忘れたころに結婚式で再開することにもなりかねません。
あまり結婚式に近いと、2人の結婚準備が忙しくなってくるので、時間をとるのがむずかしいこともあります。
まず、お店を予約します。
どんなお店が両家顔合わせに向いているのか?ポイントを紹介します!
個室だと、周りのお客様の声が大きくても会話が妨げられることがありません。
アラカルトだと一人一人お好みを伺い、注文しなくてはならないので、肝心の会話に行きつくまでに時間がかかってしまいます。一定の速度で適度な料理がサーブされるほうが顔合わせには向いているといえます。
二人が行ったことのあるお店、またはわかりやすい場所にあることもポイントです。
お店に行きつくまでに時間がかかってしまうのは、招待するホストととして失格です。
シェフの経歴、お店の歴史、コースの野菜などなど、その日の会話の話題になるなにかがあると、尚よいですね。
せっかく来ていただくのですから、結納ほど用意する必要はありませんが、手土産があるとよいでしょう。
綺麗に包装された、上等な品というのももちろんですが、2人の思い出の品や、お気に入りのお店のお菓子、地元の名産品など2人らしいものをチョイスすると喜ばれるでしょう。
少し気をきかせて、自分の両親にも手土産の支度についてアドバイスしておくと、頂くだけで気まずい思いをすることもないでしょう。
どんな服装で来てもらうか、ホストである2人が設定し、メンバーに知らせる必要があります。
お店にもよりますが、略礼装くらいの服装で集まると両家ともに合わせやすいです。
男性はスーツ、女性はワンピースなどがマナー違反しずらく、好感をもちやすい服装といえそうです。
自分の服装だけではなく、両親の服装も必ずアドバイスを入れてあげてください。
両親は結納ではない、顔合わせという会がどういうものなのか、よくわかっていないことが多いのです。
一人だけかしこまりすぎてしまったり、カジュアルすぎてしまうのも申し訳ないですからね。
当日お店に行くと、予約した人数分の椅子が用意されているでしょう。
そこにどこに座ったらいいかわからず、メンバーが皆ウロウロする・・・そんな光景、目に浮かびませんか?
ですから、事前に席の配置をイメージしておくことをオススメします。
上座、下座を意識し、飲み物のサーブをしやすいなどを考えて席次を決めましょう。
もちろん、会話をしやすいように考え配置することも重要です。
初対面の場合は、乾杯より先にメンバー紹介をしておくと会話がスムーズにできるようになります。
「私と2歳違いの姉、●●です。今は銀座でOLをしています。週末はサーフィン三昧で、私も参加することがあります。」など自分との関係性と簡単な今の紹介などを入れると会話が弾みそうですね。
皆、よい大人であればその場をしのぐ会話をすることはできるでしょう。
しかし、両家の顔合わせですからして欲しい会話があるはずです。
それは、家族の中での新郎新婦の話題と、その家族であるその人の人となりがわかる話題です。
せっかく集まったのに、気候の話やスポーツの話で終わってしまっては意味がありません。
これから新しい家族になるにあたって、こんな人と娘は家族になるんだ、こんな家族と一緒に暮らしていたんだと思えるような話題づくりを心掛けるといいでしょう。
特に2人は進んで、○○は学生時代何をしていたんですよ、とか○○さんのお父さんは○○がお好きと聞きましたが・・・など会話が膨らむように事前にパートナー同士で話題の種をまとめておくと、会話につまずくこともないでしょう。
2つの家族のビックイベントである結婚式。
そのビックイベントを成功させ、新しい家族がそれぞれのお家と円満におつきあいしていけるように両家顔合わせは大切な機会であるといえますね。