結婚の挨拶で相手の家に訪問するなんて考えただけでドキドキですよね。
好印象を持ってもらうには、ソツのない完璧な振る舞いよりも、「きちんとしよう!」という気持ちが感じられることだったりするようです。
少々の失敗はセーフですが、そうはいっても服装や訪問時のマナーを頭に入れておかなくてはいけません。
もうすぐ結婚の挨拶へ訪問するプレ花嫁さまへ「結婚の挨拶の流れ」「好感を持たれる服装」について注意点もあわせてご紹介します♪
おふたりで結婚の意思を固めたら、まずは自分の親に「結婚したい人がいるので会ってほしい」と伝えます。
女性はまず母親に報告、相談することがほとんどのよう。
それから日時を調整し、ふたりそろってそれぞれの家へあいさつに伺います。
昔は男性の方が先に女性側の家へあいさつに伺うのが一般的でしたが、最近ではそれぞれの都合にあわせて順番を決めることが多いです。
親への負担をかけないようにお昼や夕飯どきは避けますが、両親が「食事しながらが良い」ならばぜひそうしましょう。
また家に訪問するのではなく、レストランの個室などへ両方の両親を招いて挨拶することも増えています。
どちらかの実家が遠方でも、できるだけ訪問すると誠意を感じて印象アップ!
そのときは手土産を必ず用意します。手土産は後で詳しく説明します。
約束の時間には遅れないのは当然ですが、早くても迷惑ですからジャストか、ほんの少し早く到着するように調整しましょう。
ご両親への「挨拶の流れ」「どのようなタイミングで何を言うのか」を事前に彼としっかり打ち合わせします。
彼が緊張で思わぬリアクションをとって驚いた!という話もよくあることなので、シミュレーションしておくこともおすすめです。
出迎えてくれた親へ、玄関で挨拶します。
女性が男性の家に訪問するときは、男性に紹介されてから「はじめまして」と一礼して名前を名乗り、時間を頂いたお礼を述べましょう。
明るくしっかりした印象になるよう、ハキハキ話すことを心がけます。
ちなみに男性が女性の家に伺うときは、男性から積極的にあいさつしましょう。
部屋に通されたら座る前に、手土産を両手で渡します。
今は「つまらないものですが」というあいさつはNGなので、「美味しいと評判でしたので」や「お好きだと伺いましたので」という言葉をそえて差し出しましょう。
それから勧められた席か、指定されない場合は下座(入口に近い席)に座ります。
和室の場合は立ったまま挨拶するのは失礼にあたります。
畳の縁を踏まずに移動して、自分の座布団の下座に膝をついて挨拶します。
そして手土産を渡して、会釈して座布団ににじりよって座ります。
茶道をたしなんでいないと雰囲気はわかりづらいかと思いますが、動画で「正しい座布団の座り方」を見られるので一度確認しておいても良いでしょう。
まずは自己紹介からです。名前や年齢、出身地、仕事などを話して自己紹介から和やかな歓談へと進みましょう。
お茶やお菓子は進められてから手をつけると好印象です。
注意すべきは、相手のご両親をいきなり「お父さんお母さん」と呼ばないこと。まだ結婚の挨拶をしてもいないですし、マナー違反です。
必要な場合があれば「〇〇さんのお父様、〇〇さんのお母様」といった表現にします。
また彼のことも呼び捨てにしたりせず、「〇〇さん」と呼びます。
頃合いをみて結婚の挨拶をします。どちらの家にうかがった場合でも、姿勢を正して男性から真剣な交際をしていること、そして結婚の意思を伝えます。「〇〇さんと真剣な交際を続けてまいりました。ぜひ結婚させていただきたいと思っております。お許しいただけますでしょうか。」
男性に続いて女性もあいさつをします。「〇〇さんと真剣な交際を続けてまいりました。どうぞ末永くよろしくお願いいたします。」などの言葉です。
お酒をすすめられたら遠慮しすぎることなく、ただし飲みすぎることなく頂きましょう。
自分の家族のことなどをここで積極的に話したり、彼の子供の頃の話を訊くなどお互いの理解が深まり、和やかな雰囲気になる話題でつないでいきます。
女性の場合は頃合いをみてお手伝いを申し出ましょう。基本的に申し出るものです。
そして後は相手のご両親の指示に従います。強引にお手伝いすることは「でしゃばり」と思われることも。ここは空気をしっかり読みましょう!
訪問したら2~3時間程度ではおいとましましょう。時間をつくって頂いたお礼と「今後ともよろしくお願いいたします。」とあいさつして退席します。
帰宅したら電話でもお礼を述べ、1週間以内には届くようにお礼の手紙を書くとベストです。
電話では「今日はお忙しいところお時間を頂いてありがとうございました。先ほど帰宅しましたのでご連絡致しました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」といったシンプルな挨拶を交わして長話せずに切りましょう。
話題のなかで、結納をどうするかといった話は避けましょう。両家の意見を聞きながら、調整していった方が進めやすいからです。
またここでおふたりで決めた結婚式の日取りや会場などを「報告する」ことも辞めます。
会社でもそうでしょうが、大切なことを事後報告では気分を害されがちです。「そんな話は聞いてない!」という
ことになりかねません。
おふたりで決めていることがあっても、この時には触れません。
後日、相談してから報告したという流れに持っていきましょう。
親の方からそうした話に触れてきたら「今後ご相談しながら決めさせていただきます。」といった感じで、意見として伺っているのだといった雰囲気で、受け取っておきましょう。
服装からも「常識があるかどうか?」を判断されます。あらたまった場にきちんと対応できるところを見せましょう。
お洒落さよりも「清潔感」が大事です。
品が良く女性らしいワンピースは結婚の挨拶に向いています。
スーツも良いですが、リクルートスーツにみえるカッチリしたものは避けましょう。
選ぶ色は優しいパステルカラーやネイビーです。ベージュは上品ですが、沈まない明るい色を選びます。
暑くても露出の少ないデザインで、柄はあってもかまいませんが全体として品が良く見えるかを基準に選びましょう。
ノースリーブのワンピースなら羽織もの、カーディガンやジャケットは必須です。
和室で正座する可能性があるときは、正座してきちんと膝が隠れる丈を意識します。
素足ではマナー違反となりますので、肌色のストッキングを履きましょう。
もちろん予備のストッキングをバッグに入れておきます。冬なら落ち着いた色のタイツでもOKです。
靴はつま先が隠れて、3~5cmまでの低いヒールのものが印象が良いのでパンプスがベストでしょう。
夏でもサンダルは避けて。冬の脱ぎにくいブーツも避けます。
靴は玄関で揃えてなるべく脇の方に置きます。そのとき相手の親へお尻を向けないように注意してくださいね。
バッグは実は要注意です。浪費家?といった印象をもたれてしまうかもしれないブランドバッグは避けておいた方が無難です。
シンプルで大きすぎないものを選びましょう。
アクセサリーも控えめに。ピアスやイヤリングを身につけるなら小ぶりで上品なものにします。
ヘアスタイルは顔周りがすっきり見えるかを意識しましょう。明るすぎる茶髪は、この日のために一度暗く染め直すことがおすすめです。
メイクはナチュラルで、血色よく健康的にみえるように心がけます。チークはふんわりと。濃くならないように気をつけます。
ネイルをした手は実はかなり目につくものです。派手なネイルは落としてピンクベージュやフレンチ、クリアなど無難なものを選びます。
長い爪は「家事をしない人」という印象を持たれてしまいます。短くしておきましょう。
香水は好みがあるうえに、苦手な人もけっこう多いものです。香水はつけないのがベストです。
冬にコートを着ていた場合は、門の前か玄関の前で脱ぎます。腕にかけてきちんと姿勢を整えましょう。
大きなファーなどは無い方が持ち姿が美しいですし、部屋では着ないからといって、カジュアルすぎるコートもやめておきましょう。
手土産は必ず持参します。3,000円~5,000円程度のものを用意します。
この手土産でも常識やセンスが問われるので、地元の銘品(お菓子)や話題のお菓子なら話のたねにもなりますし、喜ばれます。
カステラのようにカットしなくてはいけないものは選びません。
あらかじめ相手のご両親の好みや嫌いなものをリサーチしておきましょう。
熨斗(のし)は必要ありません。
手土産を渡すときに「袋から出して、お品の正面を相手に向けて差し出す」のが正式だとされます。
袋は基本的には自分で持ち帰ります。
ただしレストランなどの場合は持って帰るのに袋がいりますから、後でお渡ししても良いでしょう。
和室の場合は立ったままではなく、膝をついたタイミングで袋から出して、品をまず自分の正面に向けて、それから相手の正面に向けてから差し出します。
時計周りに90度、90度と2回に分けて相手へ向けるのが作法のようですが、場の雰囲気でそこまでするか判断しましょう。
座布団の座り方同様、動画で確認しておいてもいいですね。
万が一、相手の親から反対されたら「本日はこれで失礼致します。また改めてご相談させてください。」と一旦引き下がりましょう。
彼や彼のご兄弟姉妹といった周りの方々とも相談しながら、何度か足を運んで誠意を見せるといった対応をとっていきましょう。
結婚の挨拶に伺うときのマナーをご紹介しましたが、いかがでしょうか。
気を遣う場面が続きますよね。
当日は少しでも落ち着けるように、準備は精一杯行っておきましょう。
話題なども事前にあれこれ考えておきます。
相手のご両親、特に彼ママの好印象をつかめるように祈っています!