結婚式の2か月前には披露宴の流れ(プログラム)や時間配分を決定すると準備に余裕があります。
また披露宴の所要時間は2時間30分で設定するのが一般的です。
プログラムや時間配分の基本の流れを押さえてからおふたりらしいアレンジを加えていきましょう。
この記事では披露宴の流れと時間配分(タイムテーブル)についての基本についてと、あわせて結婚式の開始時間帯のそれぞれのメリット・デメリットにもご紹介します。
あくまでも”スタンダードな形”として参考にしてみてください♪
披露宴の平均時間は、新郎新婦入場から閉宴のあいさつ・退場までで「2時間30分」といわれます。
ゲストの入退場を含めた全体としては3時間程度になります。
ざっくりと分けると前半45分、お色直し30分、後半45分となりますが、新郎新婦おふたりがどんな披露宴にしたいか、こだわる部分に時間配分を多くしてオリジナリティを出していきます。
例えば披露宴中のゲストとの触れ合いを大切にしたいなら、色直しの再入場後、キャンドルサービスをしながらの
テーブル回りに時間をかけ、ゲストの全員と言葉を交わすようにするといったようにです。
ちなみに挙式の場合は、教会式や神前式などどのスタイルでも所要時間は20~30分程度です。
まずは披露宴の一般的な流れを押さえて、盛り込むべきプログラムを確認しましょう。
そのうえでおふたりらしい演出を考えていきます。
会場のスタッフのアドバイスも受けながら主賓祝辞5分、乾杯5分、ケーキ入刀10分など時間配分を行ってみて、タイムテーブルを作ります。
予想よりも時間がかかりがちですから、余裕をもって時間設定します。
<前半45分>
ゲスト入場
先に入場して着席してもらうシンプルな形もありますが、新郎新婦のおふたりがお出迎えする演出もできます。
新郎新婦入場
入場前から映像を流して、ゲストの気持ちを盛り上げる演出も多いです。
開演のあいさつ
司会者から開演のあいさつや新郎新婦の紹介などがあります。
おふたりの紹介をそれぞれの友人にしてもらう、といったパターンもそれぞれの人柄を知ってもらえる演出です。
主賓祝辞
主賓にスピーチをお願いします。5分以内など予め持ち時間を伝えておきましょう。
乾杯
来賓代表の方に挨拶と乾杯の発声をしてもらいます。
ウェディングケーキ入刀
ゲストの写真タイムでもあるので、短い時間よりは余裕をもって時間配分しましょう。
会食・歓談
ここでスピーチや余興を入れることもあります。
お色直し(20~30分)
お色直しの間も余興や、おふたりのプロフィール映像を流すといった演出を行います。
お色直し中の余興は、新郎新婦のおふたりに見てもらえないのでやる方としては残念に思うかも。
ここで余興をお願いする方にはあらかじめ伝えておくなどの配慮が必要です。祝電披露をここで行う場合もあります。
<後半45分>
新郎新婦再入場
ここでの演出はおふたりらしさを出しやすいですね。
スタンダードなキャンドルサービスやゲストたちと写真を撮りながら進むフォトラウンドなど、ここはいろいろなパターンの演出ができます。
スピーチ・余興
新郎新婦それぞれの側から一組ずつというパターンが多いですが、時間次第では余興は一組など調整できます。
祝電披露
祝電披露は時間が押したら、短くしたりカットしたりなど時間調整に使われる部分です。
花嫁の手紙・花束/記念品贈呈
新婦から両親への感謝を表す場面です。時間が押すことも想定して、余裕のタイムテーブルを組んでおきましょう。
新郎新婦謝辞
新郎新婦のおふたりが並び、新郎からの挨拶が多いですが、両家を代表して新郎の父親からの挨拶もあわせてあることも。
閉宴のあいさつ・お見送り
おふたりからプチギフトを渡してお見送りするのが人気です。
基本的な流れをご紹介しました。スピーチや余興に使える時間を設定したら、それぞれお願いする方へ持ち時間を伝えましょう。
またご紹介したのは一般的な流れですから、順番が入れ替わっても問題ありません。
たとえば「家族への感謝」が大きなテーマだからと、花嫁からの手紙をプログラムの前半にもってくるカップルもいます。
また大人気の演出、デザートビュッフェを用意し、一般的な余興の時間をあててゲストが自由に動いたりおふたりと交流したりする時間にすることもあります。
余興をお願いすると、ゲストの負担だからとみんなが参加できるゲームを演出するおふたりもいます。
おふたりの披露宴にかける思いやゲストを楽しませたいという気持ちが伝わる、プログラムと時間配分を考えましょう。
当日になれば、進行の大事な役目を負うのが司会者です。
披露宴を盛り上げるだけではなく、進行のタイムテーブルの調整も行います。
そのためプロの司会者でもご友人に頼むにしても、しっかりと事前に打ち合わせをします。
時間が押してきてしまったら、スピーチや余興の時間を短くしてもらうよう演者の方に依頼します。
歌や踊りなら1コーラス分減らせないか、スピーチを短くできないかなど相談することになります。祝電披露の数を減らしたり、カットしたりすることもよく取られる方法です。
逆に時間が余ってくるようであれば、スピーチや余興をする方々の紹介を長く(丁寧に)したり、コメントを加えていきます。
そのためにも司会の方との打ち合わせは大事です。
またプロの司会の方だと、万が一に備えて突然スピーチを頼んでも大丈夫そうな友人を予め確認しておくこともあります。
披露宴は次の披露宴が入っていなければ延長できます。次の披露宴があれば、延長はできません。
ただし披露宴が延長になると延長料金が発生しますし、実はトラブルになるケースもよくあるようです。
会場費だけの延長料金ではなく、スタッフの人件費なども含めての延長料金になるので軽く考えてはいけません。
長い披露宴はゲストにもあまりよく思われませんので、延長しないことを前提にプログラムには余裕を持たせて
おきましょう。
結婚式や披露宴の開始時間帯は午前、午後、夕方の3つのパターンが一般的です。
また19時以降から披露宴を行うナイトウェディングもあり、価格を低く設定していることが多いため節約したいカップルには注目の時間帯かもしれません。
午前の挙式は縁起が良いといわれていて、年配の方には喜ばれることも多いでしょう。
また午前の挙式だと、披露宴を11時や12時スタートとし、昼食の時間帯に設定できます。
さらに遠方ゲストが多い場合には、午後の早めに終了できるので、観光に時間をあてたり日帰りすることもできるのでありがたがられます。
デメリットを挙げるならば、おふたりの当日の会場入りの時間が早くなること、遠方ゲストの場所によっては当日入りではなくて前泊が必要になることもあります。
また、二次会までの時間が空くといったこともゲストにはデメリットになります。
結婚式を午後(14時など)に設定すると、おふたりにもゲストにも当日の準備に余裕ができますが、披露宴開始が3時などになるため、食事の時間帯としては中途半端になります。
ただし、二次会のスタート時間が無理のない時間に設定できるので、たくさんのゲストが参加しやすくなります。
夕方頃(16時など)に挙式を行い、そのまま17時や18時の披露宴スタートだと、会食がちょうど夕食時間帯となり、おいしく食事がいただけます。
また披露宴から出席とすると、仕事帰りや仕事を早く切り上げての参加ができるなどのゲストへのメリットがあります。
平日の結婚式を考えているなら、この時間帯はゲストにはありがたいものですね。
デメリットをあげるとすると、齢のゲストの方には負担がかかることがあげられます。また遠方ゲストには帰りが遅い時間になる、または後泊の必要がでてくることです。
二次会も遅い時間からのスタートになり、参加できる方も少々制限されるかもしれません。
挙式のスタートを18時として、披露宴の開始時間を19時以降とすることもあります。
会場では人気の時間帯に比べて、費用を押さえて設定していることが多いので、節約したいカップルにはおすすめです。
ナイトウェディングとして、夜景やライトアップが楽しめる会場などで行うとゲストにも喜ばれるかもしれません。
デメリットとしては、高齢の方には負担となることと二次会が行われないか、後日行われたりすることになることがあげられます。遠方ゲストが後泊にもなりますね。
結婚式当日のおふたりはとにかく忙しいものです。しっかり結婚式が始まるまでの流れを押さえておきましょう。
会場に到着したら、まずは担当者へ挨拶します。
新婦はお仕度を始めます。
新郎は新婦よりも仕度の時間がかからないため、祝電を読んでもらう順番を決めたり、様々なスタッフに挨拶・相談事がないか確認したり、親族へ挨拶したりなど気配りしましょう。
新婦のお仕度が終わると、控室で「両家の親族紹介」を行い、記念撮影を行います。
親族紹介はスムーズにいけば10分程度で終わります。
長すぎる披露宴はゲストの結婚式への印象が良くならないものです。
一般的といわれる2時間半を目安に、無理なくプログラムの時間配分を行いましょう。
また披露宴の開始時間にも気を配り、高齢の方が多いなら午前スタートにする、ま遠方ゲストが多いならば午後
スタート、などゲスト構成に配慮して決めましょう。
結婚式の準備は何かと決めることが多いですが、楽しみながら披露宴の進行を決めていきましょう。