結婚式費用というと、かなり高額になることで知られます。費用の相場を知ると、それだけで結婚式を諦めてしまうカップルもいるのではないでしょうか。ここでは、結婚式にかかる費用の相場を知り、節約のポイントや予算オーバーにならないための対策をご紹介します。
目次
さて、結婚式の予算を立てるためにも、まずは結婚式費用の相場について触れていきましょう。
結婚式を挙げるなら、全国的な平均は350万円ほどと言われます。地域差や規模などにもよりますが、会費制の多い北海道をのぞいては、ほとんどが平均数百万円必要に…。
結婚式ではご祝儀をもらいます。貯金や結婚式が無いカップルの場合、ご祝儀をあてにして予算を立てているカップルもいるでしょう。しかし、ご祝儀は式当日にしかもらえないもの。前払いが多い結婚式場の資金には充てられません。
「ゲストをたくさん呼んでご祝儀で結婚式を挙げよう」と思っていると、前払いの費用が大変なことになってしまいます。
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さて、平均的にもかなり高額な結婚式費用ですが、世間のカップルはすべて自分たちで工面しているのでしょうか。20代、30代などのカップルでは、貯金も充分にないはずですが、現実はどうなのでしょう。
結婚資金は、基本的には2人の貯金から出そうと考えるカップルが多いです。しかし、現実は厳しく、結婚資金は満足に用意できないケースがほとんど。親からの援助を受け取るカップルは少なくありません。
親などから援助がある人は大多数で、場合によっては9割程度を援助資金でまかなっているカップルもいます。結婚式を終えたら、新婚生活にも資金が必要になります。ご祝儀で援助金を返済するというよりは、そのまま新生活の準備に使うカップルが多いです。
両親からの援助を受けているカップルは多いですが、一般的に両親からの援助はどれくらいなのでしょうか。
実際、約4割の人が50万円程度の援助を両親から受けているそうで、中には、親からの援助は全国平均で180万円程度という結果も。
最近では結婚式の費用は両家で折半して用意することも多いため、両親からの援助も折半であったり、場合によっては、「衣装代と会場費用は」「ではこちらは料理と引き出物を」など、項目別に支援する両親も多いようです。
先程も触れた通り、ご祝儀は結婚式費用に回せない可能性があります。ただし、当日払いや後日払い、クレジットカード払いやブライダルローンなどを利用する場合は、もちろんこの限りではありません。
結婚式費用が気になる人は、これらの支払方法についても調べておくといいでしょう。
さて、何百万という数字に、結婚式を諦めかけているカップルもいるかもしれません。しかし、諦めるのはまだちょっと待ってください。
世の中には、貯金額が50万円以下のカップルが2割ほどいて、そのカップルも結婚式を行っています。まずは結婚式費用を抑えるための知識を身に付けていきましょう。
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結婚式場によって違う費用を、上から順番に紹介する
同じ結婚式場の中でも高額になりやすいのが、ゲストハウスウエディングです。邸宅などを貸し切って行われるため、プライベートな空間で式を挙げられるのが最大の魅力。そのため金額も高額です。
場所によっては、いくつかの式場に分かれているケースもありますが、お庭があったり、窓から明るい光が入ったり、まるで別荘に来たかのような空間で大切な時間を過ごせます。
広さやゲストの数によりますが、40名程度の結婚式でも150万円〜200万円ほどかかるなど、かなり高くなります。
ホテルウェディングは、ホテル内にある式場で挙げる結婚式です。ホテルに併設の式場で行うため、宿泊するゲスト、前乗りで宿泊する新郎新婦にはとても便利ですね。
また、アクセスの便も良かったり、クオリティの高いホテルの接客、おもてなしなどが受けられる点でも人気があります。
金額はゲストハウスウエディングほどではないですが、結婚式費用はお高めです。
比較的安価なのではないかと思われがちなレストランウエディング。しかし、昨今では結婚式場で上げる結婚式よりも、レストランウエディングの方が値が張ります。
なんといっても、食事が美味しいのがレストランウエディングのいいところで、ゲストの満足度を優先するカップルにはいいかもしれませんね。しかし、通常の飲食店と同じでそのクオリティには差があります。スタッフの対応の評判が悪かったりするケースもあるので、しっかり口コミなどを参考にしましょう。
比較的カジュアルに挙げられるレストランウエディングですが、50名ほどのゲストの数で200万以上かかるレストランも。カメラマンやブーケなどの別の手配で費用がかさむこともありますので、注意が必要です。
リゾートウェディングは、ビーチや観光地などの教会、披露宴場などで挙げられる結婚式のスタイルです。海外などの遠方で行うケースもあるので、比較的ゲストは少人数となることも。中には二人っきりで行うカップルもいるようです。
家族と一緒に海外へ行って、新郎新婦はそのまま新婚旅行を楽しむケースもあり、宿泊費や渡航費などはありますが、式場自体は10万円ほどで借りられるケースもあるので、リーズナブルに済ませることも可能です。
中には、親族のみで食事会をしてウエディングとするケースも。この場合は、小さいレストランを貸し切ったり、宴会場などを借りて行う場合が多いです。食事の価格や、貸し切り代金によって相場は変わり、ウエディングケーキや引き出物等の有無などによっても変わります。
比較的安く、親族のみでワイワイとカジュアルに行うケースも多いので、一般的な結婚式費用に比べると安くなります。
最近よく耳にする1.5次会は、1次会の結婚式披露宴と、結婚式2次会を足して2で割ったスタイルで行います。結婚式披露宴のように堅苦しくなく、比較的カジュアルで、会費制で行うケースが一般的。ここでは、会費制結婚式を行う会費婚を例に出してご紹介します。
会費婚の場合は、2人が支払う自己資金は5万円だけ。あとはゲストからの会費でまかなわれるというスタイルの結婚式場です。ゲストの人数や会場によっては、自己資金が15万円などのプランもありますが、一般的な結婚式費用に思えば格段に負担は少ないです。
支払についても、自己資金を前払いして、残りは当日の会費で精算するだけ。貯金が少なく、結婚式費用に困っているカップルには救世主のサービスといえますね。
両親や兄弟、親友など、限られた人数で行うのが少人数ウェディングです。5〜10名、多くても30名程度で、結婚式場や宴会場などの一部屋を貸し切って行います。価格は、10名程度からでも30万程度から。30名ほど呼んでも80万程度と、本格的な結婚式でも、比較的リーズナブルに挙げられます。
少人数でも、ある程度のフォーマルさを求める方におすすめです。
フォトウェディングは、結婚式の衣装を着て、写真を撮るだけのウエディングです。最近は結婚式を挙げないケースも多いですが、記念写真だけは撮影するカップルは少なくありません。
費用は、撮影だけなら5,000円〜20,000円程度が相場。これに、衣装代やヘアメイク、別途プリント代などの費用がかかります。
結婚式というと、披露宴を行うものという人もいますが、最近では挙式だけを挙げるカップルも多いです。費用はなんと10万円以下から挙げられるそうで、それなりに厳格なムードも味わえ、人気を集めています。
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ここでは、ゲスト数で変動する費用と変動しない費用を知っていきましょう。ゲストを減らせば安くなることも多いので、節約ポイントを知る上で役立つ知識となります。
ゲストが増えれば、テーブルなどが増えることもあります。すると、テーブルにかかる一式が増えるので、注意が必要です。
衣装、カメラマン、司会者などの費用は、ゲスト数には左右されないことがほとんどです。
固定費用はゲスト数によって変動しない費用です。ゲストが多ければ、ゲストのご祝儀などで固定費用を負担できる場合も。新婚夫婦2人にかかる負担は減る傾向にあります。
さて、結婚式費用を算出して、その高額な費用に驚いているカップルも多いでしょう。そこで節約しようと思っても、どこから節約すればいいかわからない人も多いのではないでしょうか。
まず、節約するなら自分たちに関わる部分で節約していきましょう。衣装や式場のランク、式のオプション費用などを、一旦見直してみます。
まとまった費用がかかる料理や引出物、お花などは、なるべく節約しないほうがいいでしょう。料理・引き出物・装花などを節約すれば、ゲストに見抜かれ、「黒字にしたのかな?」と思われてしまう可能性も。
もちろん、あまりに身の丈に合わない高さの料理や式場を選ぶ必要はありませんが、自分たちの衣装代などにお金をかけ、料理や引出物を安いものにするのは、絶対にやめたほうがいいでしょう。
結婚式費用の見積もりを正しく把握できれば、意外な出費を削れたり、節約できたりします。結婚式場が出してくれた見積もりは、なかなか初見ではなんのことだかわからないこともあります。
見積もりをきちんと把握するためにも、以下の点に注目して費用を確認していきましょう。
結婚式の費用の中には、「挙式料」という項目が含まれることが多いです。結婚式を挙げること自体にかかる費用ですが、その詳細に何が含まれるのかは記載されていないことが多いです。
もし、疑問があれば、挙式料には何が含まれるのかをきちんと確かめたほうがいいでしょう。
例えば、装花の量を減らして節約しようというカップルもいるかもしれません。しかし実際はお花の量を見ると、「少ないな」「寂しいな」と感じることも。見積もりの装花がどれくらいのボリュームなのかを確かめてから、節約するようにしてください。
衣装代と書かれている中には、アクセサリーや小物等が含まれるのかどうかを確かめましょう。中には、自前のものを持ち込むと持ち込み料が必要なケースもありますので、注意が必要です。
引き出物の費用に、袋の費用が含まれているのかをきちんと確認しましょう。稀に、袋代が加算されておらず、追加費用を請求されることがあります。式場側が忘れていないとも限りませんので、念のために確認しましょう。
写真やビデオなど、記録してもらうサービスが昨今充実しています。式当日の様子を記録し、式の最後に映像に流してくれるサービスなどもあるので、どこまでのサービスが見積もりに含まれているのか、確認しましょう。
また、CD-ROMにして渡してもらうのか、アルバム形式でまとめてもらうのかなどによっても、費用が変わってきます。細かくサービスを確認しましょう。
結婚式費用の見積もりには、まとめて一式と書かれているケースがあります。親切に細かく記載してあるケースもありますが、見積もりだからと大雑把に計算されている場合も。
一式と書かれている項目があれば、必ずその詳細も確認しましょう。その中に、節約できる費用があるかもしれません。
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もし、見積もりに記載されていない費用が気になれば、必ず聞いておくことが必要です。「こうしたい場合は費用がかかりますか」など、新郎新婦側も事前に結婚式のイメージを膨らませておくといいですね。
あとで請求されたり、実は持ち込み費用が必要だったりすれば、大幅な予算オーバーにもつながりますので注意が必要です。
ここでは、予算オーバーしやすいポイントを紹介していきます。
結婚式場を見学していると、あれもこれもとランクアップしたり、オプションを追加したりしがちです。その結果、予算オーバーになることも。ぜひ、以下の事を守って結婚式場を見学するようにして、迂闊にランクアップやオプションの追加をしないようにしましょう。
自分たちの自己資金から、ゲスト1人当たりにかけられる費用を事前に計算しておきましょう。結婚式場のコンシェルジュにもその点を伝えておくとスマートです。あれもこれもと見てしまうと、どうしてもランクアップやオプションを追加したくなりますので、最初から予算内での案内をしてもらうことも大切です。
ゲストの総人数が決まっていない場合は、最大で呼んだ場合の見積もりをもらうといいでしょう。マックスでかかる費用が分かれば、予算オーバーにはなりにくくなります。
もしランクアップをしたり、どうしても譲れないオプションを追加したときには、再度見積もりを出してもらうようにしましょう。全体を把握しながら結婚式プランを練ることで、それ以上の予算をかけないようになります。
結婚式費用の中には、必ず別料金となるものがあります。そのため、事前に何が別料金になるのか把握しておくといいでしょう。フラワーシャワー、デザートビュッフェなどは、オプション費用になりやすいものですので、確認しておくことが大切です。
また、見落としがないか、見積もりの項目をしっかりとチェックすることも大切です。2人で項目を確認しながら、費用を把握してください。最初から必要なものは、とにかく見積もりに含めてもらって出してもらいましょう。
結婚式場以外でかかる費用のことも念頭に置いておきましょう。ゲストの宿泊費、お車代、追加ドリンクなどの予算もまとめておくと安心です。ゲストの宿泊費などは、結婚式場が関与しないケースもあります。自身で手続きしなければいけないケースもありますので、気をつけてください。
見積もりは見慣れないかもしれませんが、きちんと内容を把握して、自分たちに何が必要か必要じゃないかを見極めることが大切です。希望だけを詰め込んでいくと高くなるので、必ず節約する点も見つけると、費用は抑えられます。
結婚式場の費用は、前払いが足かせになることが多いです。ご祝儀があれば賄えるのであれば、初期費用が抑えられる式場を利用することを強くおすすめします。今回記事の中で紹介した会費婚なども、自己負担金が少なくて済むサービスのひとつ。ぜひ、賢く、満足の行く結婚式を挙げてくださいね。
結婚式費用は具体的になればなるほど、高くなってしまう傾向にあります。当初の予算よりもオーバーすることが多いのは、意外な出費を予算に計上し忘れていることも一つの要因です。事前にしっかり必要なものを見極めて、自分たちに合った最適な結婚式を挙げられるといいですね。
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