結婚式の準備は決めなくてはいけないことがたくさんあります。
二人らしいものを決めていく結婚準備はとても楽しい時間ですが、たくさんの情報から選ぶのは、どれも素敵にみえて迷ってしまいますよね!
中でも引出物選びは新郎新婦から、結婚披露宴の出席者(ゲスト)に、おもてなし・感謝の気持ちを込めて贈られる品物です。喜んで頂けるセンスのよいものを贈りたいという想いは、どのカップルも共通。
相手に失礼の無いように、マナーもおさえつつ、よりよいギフト選びのための基本ポイントをご紹介します!
結婚式の話題でよく耳にする引出物。
これは結婚式に参加いただいた方へのギフトの事をさします。
食品以外のものを選ぶのが一般的です。
予算をおさえたいから引出物の価格はお安めに設定…したくなってしまう気持ちはわかります!
今、結婚式は多様化しており、引出物以外に予算をかけたい方も多くいらっしゃるのは事実です。
では、そもそも引出物というのはどういうものだったのかご存じですか?
引出物はもともと両家の両親からの贈りものだったのです。
でしたら両親も納得してもらえるギフトを選ぶ必要がありますね!
今や結婚式というのは新郎新婦で会場を決めて、打ち合わせをして、と二人のイベントとなっていますが、日本の結婚式はお家とお家のものです。
そのなごりで、大手ホテルなどの入り口には結婚式の予定が「○○家・○○家 結婚後披露宴」と書いていることもありますが、見たことありませんか?
お二人の結婚式ですが、お二人で選ぶ事が当たり前! ではないんですね。
引菓子は引出物と一緒に添えられているお菓子(食品)の事をいいます。
もともと花嫁修業をした新婦がゲストのためにお赤飯を作ってお配りしたのが引菓子の始まりといわれています。
しかしお赤飯は日持ちも悪いし、味も好き嫌いがあるということで現代ではお菓子になったといわれています。
ずっと幸せな結婚生活が続くようにと、年輪を思わせるバームクーヘンなどは人気の定番引菓子となっています。
プチギフトも引出物の一種かと思いきや、実は全然別物です。
プチギフトとは披露宴がお被楽喜になりお見送りされる際に、新郎新婦から手渡す小さなギフトのことです。
実は20年前くらいまでは、プチギフトという文化はありませんでした。
新郎新婦は結婚式当日、とても忙しいので、せっかく列席いただいたゲストと言葉を交わすことが難しいことが多いですよね。
そこで、一言感謝の言葉を伝える時間を作るために、近年定番化したものと言われています。
お手頃な価格帯(300円~600円程度)でたくさんの商品がありますので、選ぶのも楽しいギフトの一つです。
ちなみにドラジェってご存じですか?
結婚式に縁起がいいといわれているお菓子の一つで、アーモンドをお砂糖でコーティングしたものです。
正直お味は・・・・・ですが、アーモンドは子宝を思わせることもあり、結婚式におすすめのプチギフトです。
最近はコーティングをチョコレートにしたり、美味しいものも増えているのでぜひご試食してみては?
しきたり品とは地域などにより引出物、引菓子以外に用意する品物のことをいいます。
引出物が小ぶりの品物だったり、引出物の数を合わせる際に一品追加して用意することがあります。
【主なしきたり品】
・鰹節
・紅白饅頭
・赤飯
古くから伝わる日本ならでは!といった商品ですが、近年は包装なども凝っていて、あまり違和感なく選ぶことができるものが多くなっています。
しきたり品を用意する必要があるかは必ず両家両親に相談するようにしましょう。
使っていただきやすいものとして食器類は昔から人気があります。
ゲストに好きな商品を選んでもらえる本、カタログギフトも人気の商品です。
引出物がかさばらないように配慮が必要な場合もカタログギフトは重宝しますね。
地域によっては、引出物は大きくて重さがあればあるほど良い! とされているところなんかもあるんですよ。
そのほか東北地方などでは結婚式の前に宅配で寝具を贈ったり、ご当地ならではといったものもたくさん残っています。
一般的には披露宴の椅子にセットしておきます。
ゲストが自分のお席で引出物を確認いただいた後、席札をギフトにいれて間違いがないように対応できるのもよいところです。
披露宴が少人数だったり、挙式のみの参列で披露宴の参加がないゲストへは新郎新婦からの手渡しがよいでしょう。
どうしても当日時間をとることができなければ、両親にお願いするとよいですよ。
結論から言うと「ダメ。」ではありません。
しかし、結婚式は年齢も性別も住んでる場所も違う、色んな方々のお集りです。
なかなか誰しもにピッタリなギフトを選ぶことは難しいのではないでしょうか。
そこで、ある程度グループにしてギフトを選ぶ”贈り分け”をするかたが、今はほどんどです。
グループ1 親族
グループ2 会社の上司
グループ3 同僚・友人
グループ4 ファミリー
だいたい2~5つ程度のグループにするのがオススメです。
細かく区切るとキリがなく、自分たちもどのゲストに何を差し上げたか忘れてしまう恐れもあります。
また、グループごとに品物を変えても、袋の大きさが変わるような商品をチョイスするのはいかがなもの。
露骨に違うことがゲストに悟られないよう配慮が必要です。
では実際に商品を選ぶにあたってどのくらいの価格から検討していけばいいのか?
もちろん二人との係りからお値段を決めていけばそれでよいのですが、目安があります。
それは頂くであろうご祝儀の額です。
ご祝儀の相場として
・親族 《7万円程度》
・目上の方やファミリー 《5万円程度》
・友人同僚 《3万円程度》
あくまで予想ですが、これを目安に選ぶととても選びやすいです。
親族の方へは7000円程度の引出物と1500円程度の引菓子。
目上の方やファミリーへは5000円程度の引出物と1000円以上の引菓子。
友人同僚には3000円程度の引菓子と1000円程度の引菓子を用意することが多いようです。
さらに、特別お世話になった方へもう一品追加をしてみたりと、お二人でアレンジを相談してみるといいですね。
悩みに悩んでやっとギフトが決まりました!
引出物選びはこれで終わりではありませんよ。
ギフトにかかわる細かいことを決めていかないといけません。
引出物といえば熨斗がかかっているイメージが強いと思いますが、商品によってはリボンをかけることもできます。
リボンをかける場合は熨斗をかけられなくなるので注意が必要です。
熨斗のかけ方には”内熨斗”と”外熨斗”があります。
内熨斗とは商品に直接熨斗をかけ、その上に包装紙で梱包するというもの。
外熨斗とは商品に包装紙で梱包した上に熨斗をかけるというもの。
特に結婚式は熨斗に少しの破れや亀裂が入ると、縁起が悪いとされますので内熨斗を選ばれる方が多いようです。
どちらか決まりがあるわけではありませんが、地域柄もあるようなので担当のプランナーに相談してみるとよいでしょう。
熨斗については大手ギフトショップなどでは、オシャレな熨斗も出ており、やわらかい雰囲気で使いやすいものもあります。
両家の名前(名字)を使わず、名前(二人の下の名前)を使う方も増えており、二人の結婚式という意味合いが出しやすくなっているのも人気のポイントです。
尚、オシャレ熨斗やファーストネームでの熨斗を使用される場合は、両家両親へ一言報告することもお忘れなく!
熨斗の次は包装紙です。
結婚式場オリジナルのものや有名デパートのものまで幅広い種類の包装紙がありますので、こちらも忘れず確認しておきましょう。
品物によっては無料のメッセージカードをつけてくれることもあります。
コメントや写真を入れて、ゲストに感謝の気持ちを伝えられるとよいですね。
引出物・引菓子を入れる袋です。
こちらも結婚式場でオリジナルのものを用意してあることが多いでしょう。
袋にも料金が発生することがほとんどで、だいたい400円くらいが相場です。
結婚式場にてギフトを注文せず、自分たちで手配する場合にはこの袋の存在を忘れないようにしてくださいね。
ゲストへのギフトとして引出物・引菓子を用意するところまではご理解いただけましたね?
では袋の中に引出物と引菓子を用意すればOKなのか?
こちらも地域柄が大きく影響しており、一概に何品というのが難しいところです。
結婚式には割り切れない数がよい、と一般的にいわれており、最小の奇数は③ですね。
こちらも両家で相談が必要なところではありますが、ご高齢のゲストへは3品、もしくは5品。
同年代のゲストへは2品など、贈り分けをしてもよいでしょう。
引出物と引菓子はそれぞれ意味あいが違いますので、プチギフトを除いて最低2品の用意は必要となります。
3品、5品と商品を追加する場合はしきたり品を活用するとよいでしょう。
結婚式は家族ぐるみのお付き合いをしているゲストも多く参列されますよね。
その際に悩むのが引出物を準備する数。
ご夫婦やご家族で参列いただく場合は、家族に一つの用意で大丈夫です。
奥様にも、お子様にも是非用意したい!ということでしたら皆さま分用意してもよいのですが、基本的にご家族で参列される場合は頂くご祝儀も一つということもあり、引出物はそれにあわせて用意することが一般的です。
その際、ご夫婦・ご家族でご参列の場合は旦那様のお席へ、お子様とお母様でご参列の場合はお母さまのお席へ用意するようにします。
基本的に用意はしません。
結婚式というのは本来お家とお家のものということで、両親は本来主催者側ということになるからです。
しかし、近年は新郎新婦が主体となり両親が結婚式の準備をするということはほとんどなくなりました。
さらに、結婚式は両親をゲストとしてお招きし、感謝の気持ちを伝える場とされることも多くなりました。
お二人の結婚式にとって両親はゲスト!という事でしたら是非用意して結婚式を楽しんでもらうのもいいですね。
ゲストの中にはお子様がいらっしゃることもあるでしょう。
その場合、引出物をどうするのか? 迷いますね!
ルールとしては用意は必要ありません。
ファミリーでご参列いただく際は、旦那様へ引出物を用意しています。
しかし、せっかく参加してもらうお子様にも喜んでもらいたい!
ではお子様にもちょっとしたギフトを用意しちゃいましょう♪
小さいぬいぐるみやしかけ絵本など席札がわりに用意してもかわいいですよ。
子供には披露宴は退屈でしょうから、何かしのげるグッズを用意できると親御さんからも喜ばれそうですね。
最近はゲストのお荷物を増やさないようにと、宅配できる引出物も登場しています!
選びたい商品が重たくて・・・
遠方から参加のゲストが多くて・・・なんていう時は検討してみてもよいのでは?
プロポーズされて、結婚式場を探す段取りをする方がほとんどかと思いますが、結婚式場が決まっていない段階でもお渡ししたい引出物は決まっている場合。
例えば下記のような品物はそれにあたることも多いはずです。
・故郷の名産の品物
・二人の思い出にちなんだ品物
・手作りの品物
・日ごろ愛用しているショップの商品
・ブランドの品物
・二人の勤め先の品物
渡したいギフトが決まっている場合は、その品物の持ち込みが可能かどうか、結婚式場に確認をしなくはいけません。
持ち込みというのは、結婚式場で紹介する品物以外の者を自分たちで手配することを指します。
持ち込みが可能な会場でも持ち込みに際して、”持ち込み料”というものがかかることも多いため、その金額も確認をしておくことも忘れずにしておきましょう。品物一つにつき〇〇円と決まっていることが多いので、予算にかかわることもありますよ。
引出物を決める時点で、結婚式後の二次会会場が決まっていた場合はその二次会会場のクロークスペースも考慮した品物選びができると、挙式披露宴・二次会と参加をしてもらうゲストへはとても親切といえます。
二次会会場は会場によって特徴も様々であり、そもそも結婚式の二次会をするために作られた場所ではないことが多いです。
二次会会場のクロークは人数分の大きな引出物がおけるかしら?
些細な配慮が、当日ゲストに快適に過ごしてもらえるポイントとなりそうです。
かさばらなくて、軽量という事で人気の品物です。
一時はカタログギフトの種類自体が限られており、マンネリ化していましたが、今はカタログギフト各社が工夫を凝らしており選ぶのも楽しいギフトとなりました。
品物だけではなく、グルメ(食品)を選べるタイプや、マッサージや乗馬、宿泊などモノではなく実際に体験するような商品も引出物をたくさんもらっている年配のゲストなどには新鮮味があり喜ばれているようです。
定番であり、最近は流行でもあります。
なかなか自分だと買わない高級ブランドの食器類を差し上げることが多かった昔に比べて今は、自分たちのセンスでゲストに喜んでもらおうとおしゃれな食器を選ぶ新郎新婦も多いのです。
贈る方のライフワークをイメージしながら・・・どんなものが喜んでもらえるだろうか・・・?
そんなことを考えるのが楽しいのも、食器の引出物ならではかもしれませんね。
最近は大量生産をしていない手作りのグラスなど、引出物として増えてきたのも納得です。
これならもらっても使えない・・・ということはなさそうです。
ゲストの家族写真はもちろん、二人の結婚式での写真をいれてくれたら嬉しいですね。
小ぶりな置時計なら、置き場に困ることもなく使っていただけそうです。
二人のこれからと一緒に、時を刻んでくれる素敵な引出物ですね。
タオルを使わないご家庭はないはずです。
実用度NO.1!!
バスタオルやフェイスタオルなど大きさも豊富で贈り分けには最適ですね。
自分では買わないけど、もらったら嬉しい高級ペン。
同僚などお仕事で使えそうなゲストに差し上げると喜んでいただけそう。
お持ち帰りに軽量なのもgood!
珍しい引出物ですが、あったらいざというとき活躍してくれそうな防災グッズ。
お祝いの場で?と思われるかもしれませんが、ゲストの安全を祈って、ということで実は最近人気がでてきています。
おめでたさ、より実用性を重視したいときにどうぞ。
とにかく重たいもの(お鍋やお皿)や二人の写真入りのグラスなどは、困ったと思われる方が多いよう。
ゲストに合わせたギフト選びをする必要がありますね。
二人のこだわりの結婚式。
時間をさいて参列くださったゲストには、家に帰っても「いい式だったね」と喜んでもらえたら嬉しいですよね。
きっとゲストの顔をそれぞれに感謝の気持ちが伝わるものが見つかります。
二人の晴れの日に、両家にとって失敗の無いよう、気持ちの伝わるギフト選びの参考にしてみてください。