始めて結婚式の招待状が届いた!
そんな時は嬉しい反面、分からない事がとても多く戸惑ってしまうのではないでしょうか?
結婚式にお呼ばれした時には、様々な場面でマナーが必要となってきます。
今更人には聞けない結婚式のお呼ばれマナーを、基礎からご紹介していきます!
結婚式にお呼ばれしたら、まずはマナーをしっかりと頭に入れていきましょう。
結婚式には新郎新婦のご両親や親族、上司の方など年上の方々もたくさん招待されている事が多いです。
そのため始めての結婚式とは言え、マナーを知らずにいると思わぬ恥をかいてしまいます。
しかし結婚式のお呼ばれマナーなんて、学校では教えてくれませんよね。
それなのに「知っていて当然」のマナーは、存在しているのです。
マナーはあなた自身を良く魅せ、その場に合った振舞いをする事に繋がります。
新郎新婦の人生の節目である結婚式ですから、新しい門出にふさわしいゲストとしてのマナーを身に付けてきましょう。
結婚式お呼ばれの一番最初は、招待状が届く事から始まります。
招待状には返信用の葉書が同封してある事がほとんどなので、そのまま返信すればOKなのですがそこにもマナーがあります。
まずは、その返信の仕方から見ていきましょう。
招待状には、披露宴の場所や時間等が記載されています。
挙式へもお呼ばれしている場合には、挙式の時間や場所も一緒に記載されている事でしょう。
まずはその日時を確認し、自分のスケジュールを確認します。
基本的に冠婚葬祭に当たる結婚式は、特別な理由がない限り呼ばれたら出席するのがマナーです。
どうしても都合が付かない場合を除き、結婚式には積極的に参加しましょう。
返信は、招待状を受け取ってから3日以内に送りましょう。
どんなに遅くても、1週間以内には送るのがマナーです。
新郎新婦はゲストの出欠によって席次等を決めなければならず、返信が遅れてしまうと迷惑がかかってしまいます。
また返信を電話やメールで送るのは、マナー違反です。
予め出欠を伝える手段としては良いかもしれませんが、返信葉書は必ず投函しましょう。
結婚式の招待状には、返信用の葉書が同封されています。
ここでのポイントは、下記の3つです。
「様」を書く時は、印字されている名前よりも少し大きめに書くとベストです。
この時二重線ではなく「寿」という文字で消すと、更に印象の良い返信葉書が出来ます。
出席する時には、出席の斜め上に「慶んで」と書き足します。
そして出席の印字の下に、「(慶しんで出席)させて頂きます ご結婚おめでとうどざいます 晴れ姿を楽しみにしています」等と書いていきます。
ここでは、「、」や「。」は「区切る」「終わる」の意味があるため使用しない様に気をつけます。
またあまりにも砕けすぎた文章では失礼に当たってしまうので、注意して作成しましょう。
欠席する場合には、欠席に丸をして余白部分に欠席の理由を書いていきます。
「ご結婚おめでとうございます お招き頂きありがとうございます やむを得ない事情により出席できませんがお二人のご多幸を心よりお祈りしております」等のメッセージを書きましょう。
出席する場合も同様ですが、「メッセージ記入欄」があれば余白ではなくそちらに記入していきましょう。
始めての結婚式で一番困るのが、ご祝儀ですね。
ご祝儀は、必ず新札で用意します。
ご祝儀は新郎新婦との関係等によって、だいたいの相場が決まっているので参考にしていきましょう。
¥20,000~¥30,000
友人や同僚のご祝儀では、約9割が¥30,000包んでいる様です。
ご祝儀の金額は割り切れない「奇数」が基本ですが、¥20,000でもOKです。
但し¥20,000の場合には、一万円札一枚と五千円札二枚にして奇数枚数のお札を入れる様にしましょう。
¥30,000~¥50,000
兄弟等の近しい親族へのご祝儀でも、約7割が¥30,000を包んでいます。
しかし年齢によっては、もう少し金額が上がる事もある様です。
¥30,000~¥50,000
夫婦や友人同士でご祝儀を包む場合には、¥50,000で用意する事の方が多い様です。
夫婦連名は全く問題ありませんが、友人同士では連名よりも別々の方が良いかもしれません。
金額が決まったら、ご祝儀を入れる祝儀袋を用意します。
祝儀袋にも様々な種類があるので、ご自身が気に入ったものを購入すると良いでしょう。
但しご祝儀の金額によって、祝儀袋の種類もある程度決まってきます。
祝儀袋は水引が10本あり、結び切りになっているものを選びます。
水引が印字になっている祝儀袋は、どうしても出席できずに¥10,000程を包む場合にのみ使用します。
この水引の上部分ののしには「壽」や「御結婚御祝」と書き、下部分には自分の名前を記入しましょう。
この時、連名の場合でも両名の名前を記載します。
なるべく筆ペン等を使用して、綺麗に書いていきましょう。
中包みの封筒には、お札の表を前向きにして肖像が上部に来る様に入れます。
そして封筒の前面には、封入した金額を「金 ○萬圓也」と記入します。
・1万円→壱萬圓
・2万円→弐萬圓
・3万円→参萬圓
・5万円→伍萬圓
・7万円→七萬圓
・10万円→拾萬圓
金額表記は、上記の様な書き方をしていきましょう。
そして封筒の裏面には、住所と氏名を書いておきます。
全て用意ができたら、ご祝儀袋を完成させます。
ご祝儀袋の裏面は、折り重なる様になっています。
必ず上向きに折り返されている方を外側にして、水引をかけていきます。
逆に下向きに折り返されている方を外側にしてしまうと、悲しみの席での包み方となってしまうので十分に注意しましょう。
結婚式の前日までに、当日の持ち物を揃えて忘れ物がないかを確認しておきましょう。
・ご祝儀
・ふくさ
・招待状
・ハンカチやティッシュ
・メイク道具
・手鏡
・財布
・携帯電話
・カメラ
・予備ストッキング
招待状は会場の場所を確認するためにも、念の為に持っていきましょう。
また万が一ストッキングが破れてしまっても大丈夫な様に、予備を持っておくと安心です。
結婚式の会場は予め調べて、少し早めに到着する様に計画しておきます。
また土地勘のない場所へ出向く場合には特に、時間に余裕を見て計画を立てておきましょう。
車で出向く場合には、駐車場の有無や近くのパーキングも下調べしておくとベストです。
普段は使う機会がほとんどない「ふくさ」ですが、冠婚葬祭時には大変活躍します。
基本的にふくさは、ご祝儀を包むのに使用します。
ですがその包み方にもマナーがあるので、失礼のない様に包んでいきましょう。
ふくさは右に開く様に使用すると「慶び事」、左に開く様に使用すると「お悔み事」の包み方になります。
ちょっとした違いではありますが、意味は真逆になってしまうのでミスのない様に包みましょう。
結婚式では、基本的に男女共に綺麗なフォーマルの恰好をしていきます。
女性は、基本的にパーティドレスを着用します。
但し下記はマナー違反となるので、注意してドレスを選んでいく必要があります。
白は花嫁の色なので、厳禁です。
ゲストは、基本的に肩を出すドレスや胸元が大きく開いているドレスはNGです。
肩が出てしまう場合には、必ずショール等を使用しましょう。
またミニすぎるスカート丈や、タイトすぎるドレスも避けた方が良いでしょう。
結婚式のドレスは、単色無地が基本です。
二色使いのドレスは「わかれる」イメージがあるため、あまり良くありません。
しかし最近では、そこまで気にしない新郎新婦も多い様です。
毛皮は殺生のイメージがあるので、フェイクであっても結婚式ではNGです。
また靴や羽織物、バッグ等の小物でもファー素材は厳禁です。
一見正式な服装に思えるスーツですが、結婚式においてはNGです。
着物はOKですが、日本以外の伝統衣装はNGです。
結婚式のお呼ばれの際には、パンプスを履いていくのが一般的です。
3~5cm程度のヒールのあるものを履く方が、一番多い様ですね。
但しサンダルやミュール、オープントゥは避けた方が無難です。
なるべく小ぶりで、上品なバッグを使用しましょう。
ファーやワニ革、アニマル柄等はNGなので避けましょう。
また荷物が入りきらないからと言って紙袋をサブバッグとして使用するのも、マナー違反です。
ネックレスやピアス等といったアクセサリーは、上品なものを選びましょう。
ノーメイクは、マナー違反です。
上品で、華のあるメイクをしていきましょう。
結婚式にお呼ばれした時には、ダウンスタイルはあまり好ましくありません。
できればきっちりとアップスタイルで、セットしていきましょう。
美容院でセットしてもらうと、きっちりと綺麗に仕上がるのでおすすめです。
男性の服装は、スーツです。
基本的には黒ですが、グレーや紺等でもOKです。
但し、白のスーツは厳禁なので注意しましょう。
Yシャツも、基本は白や淡い色を選んでいきます。
ネクタイは白が基本ですが、派手すぎるものでなければOKです。
黒のネクタイは喪服のイメージがあるため、避けましょう。
またネクタイの代わりに蝶ネクタイを使用してもOKです。
靴は、黒の革靴が基本です。
先の尖った靴や、飾りのついている靴は避けた方が無難です。
また、しっかりと磨かれた靴を履いていきましょう。
遂に結婚式当日!
会場へは、遅くとも30分前には到着する様にしましょう。
1時間前に到着していれば、自分の身嗜みを整える時間もあるので安心です。
また会場へ到着したら、大きな荷物やコートはクロークに預けておきましょう。
挙式会場へ案内されたら、前の席から詰めて座ります。
通常一番前の席は親族が先に座られているので、そのすぐ後ろから座っていきましょう。
前の方の席が空いていると失礼にあたってしまうので、詰めて座るのが基本です。
そしてヴァージンロードを踏まない様に、配慮して歩きましょう。
また挙式中は退席できませんので、トイレ等は先に済ませておきます。
当然の事ですが、挙式は神聖な場となるのでスマホ等の音の出るものは電源を切っておきましょう。
カメラのシャッター音も、鳴らない様に設定しておいて下さいね。
挙式が終わると、披露宴が始まるまでの間に受付を済ませます。
受付は「新郎」「新婦」で分かれているので、招待された側の受付へ並びます。
順番が来たらご祝儀を取り出して、「本日はおめでとうございます」と挨拶をします。
この時、ご祝儀は相手側に向けて渡します。
そして芳名帳に記入をしたら、席次表を頂いて受付は終了です。
披露宴会場へ入ったら、自分の座席を探して着席します。
座席の上や下に引き出物が用意されている事が多いので、引き出物は自分の足元のテーブル下に置いておきましょう。
ハンドバッグは、椅子の背と自分の背中の間に置いておきます。
お食事が始まりナイフやフォークがたくさん並んでいる場合には、外側から使用していきます。
ナプキンは、料理が運ばれてくる直前になったら膝の上に広げましょう。
披露宴では、余興やスピーチ等いくつもの催しがあります。
この様な催しの最中は料理に手を付けてもOKですが、食べる事に夢中にならない様にしましょう。
あくまでも催しがメインですので、催しを見る事を最優先にします。
また披露宴中でトイレに立つ際には、新郎新婦の中座や歓談のタイミングを見計らいましょう。
披露宴が終了すると、新郎新婦は先に退場していきます。
しかし、結婚式はまだ終わっていません。
披露宴会場から出るゲストを、最後は新郎新婦がお見送りしてくれます。
司会者から説明がありますが、披露宴が終わったからといって急いで帰ろうとはしない様にしましょう。
ゆっくり順番に、一人ずつ新郎新婦やそのご両親と挨拶をしてから帰ります。
この時、披露宴会場から私物は全て持っていく事を忘れないで下さいね!
いかがでしたか?
結婚式には、いくつものマナーがあります。
最近ではカジュアルな結婚式も増え、特に服装においてはマナーを重要視しない場合もある様です。
しかし自分の勝手な判断で、マナーの範疇を越えるのは大変危険です。
結婚式は特に大勢の人が集まるので、マナーを外さずに結婚式に華を添えられる様なゲストを目指していきましょう!