大切な友人の結婚式においての大役、それは「友人スピーチ」です。
大勢で行う余興と違い一人で行う事の多いスピーチは、そのプレッシャーもかなり大きいものですよね。
しかし大勢の友人の中から「友人代表」として選ばれた訳ですから、それなりのスピーチをしなければなりません。
そんな責任重大な「友人スピーチ」、文例やポイント等を含めて1から全て解説致します!
結婚披露宴において「友人スピーチ」とは、長年近くで見てきた友人からの視線で主役を褒め称えるスピーチです。
両親はなかなか知り得る事が出来ない新郎新婦の友人への顔を、この友人スピーチから知る事が出来るのです。
そのため友人スピーチで求められているものは、「友人から見た新郎新婦の良さ」をゲストに伝える事にあります。
またスピーチをする友人の人柄からも、ゲストはそれぞれに様々な事をイメージします。
新郎新婦が今までどんな友人関係を築いてきたのか、そしてどんな意外な一面を持っているのかという事を、ゲストは無意識に期待している部分があると言えるのです。
だからこそ、新郎新婦は信頼できる人にスピーチを頼むのです。
こうした事から友人スピーチに求められるポイントは、感動よりも新郎新婦の人柄の良さをゲストに伝える事にあると言えるのではないでしょうか。
友人スピーチは、一般的に少しカジュアルライクで話す事が多い印象がありますよね。
しかしだからと言ってどんな事をしゃべっても良いかと言うと、決してそんな事はありません。
スピーチの文章を作る前に、友人スピーチにおけるマナーを頭に入れておきましょう。
結婚披露宴においては、様々なスピーチが存在しています。
乾杯や新郎のスピーチ、新婦の手紙等がありますが、それぞれに異なったポイントがありますよね。
ここでは、友人スピーチにおけるマナーのポイントをまとめてみました。
スピーチの長さは、5分以内に収めていくと良いでしょう。
新郎新婦から「○分程度でお願い!」と指定があれば、その長さに調整します。
短すぎても「話す事が少なかったのかな?」と取られてしまう場合があるので、なるべく指定された時間一杯話す様にしましょう。
しかし長すぎるスピーチは、披露宴の進行に影響してしまうので避けた方が良いでしょう。
またゲストの側からしても、5分以内のスピーチが一番集中して聞ける時間だと言われています。
スピーチの内容は、主役を賞賛する文章でまとめます。
ここで新郎新婦にとってマイナスになりかねないスピーチをする事は、一切NGです。
必ず、二人の素晴らしい点を褒める内容にしていきましょう。
また友人スピーチですので、スピーチをする人だからこそのエピソードを入れていくと喜ばれます。
・かしこまりすぎた文章にはしない
友人スピーチは、ガチガチにかしこまった文章よりも少しカジュアルな方が聞きやすいものです。
しかしあくまでも「かしこまりすぎない」文章ですので、敬語は正しく使用する必要があります。
ゲストが安心できる様な、友人らしい文章に仕上げていきましょう。
結婚式は、新郎新婦2人の幸せの席です。
過去の恋愛について触れるのは、避けるべきでしょう。
また暴露話等も、新郎新婦にとっては不愉快になる可能性があるので辞めておきましょう。
スピーチの本番では、スピーカーもゲストからの注目を浴びる事になります。
スピーチをする時は明るい口調で、笑顔をキープしてハキハキと話す様に心がけましょう。
緊張して笑顔がないまま話してしまうと、自然と声も暗くなってしまいます。
逆に無理にでも笑顔を作って話すと、少し声も明るくなってくるものです。
こうしたスピーチをする側の「魅せ方」も、忘れない様にしましょう。
3~4分のスピーチと言うと短く聞こえますが、実は結構長い文章を話す事になります。
人前で話す事に慣れている方でしたら、メモ等を使用せずに話すのが良いでしょう。
しかし大抵の場合、マイクの前に立ったら真っ白になってしまうものです。
そうした場合、メモや手紙を見ながらスピーチをしてもOKです。
但し、メモをずっと見てスピーチをするのは絶対にNGです。
必ず、会場のゲストへも視線を向けて話す様にしましょう。
結婚式においては、禁止ワードが存在します。
それは忌み言葉、重ね言葉と言って、縁起の悪い言葉を指します。
おめでたい席なので、友人スピーチでも禁止ワードを使用しない様に気をつけましょう。
別れる、離れる、終わる、切れる、嫌う、失敗する等
悲しむ、4、9、苦しい、敗れる等
再び、繰り返し、度々、またまた等
暗いイメージの言葉は、基本的に避けた方が無難です。
また繰り返す言葉も日常会話の中ではよく登場するものなので、特に注意していきましょう。
前項のマナーを踏まえて、成功するスピーチにはどんなポイントがあるのでしょうか。
その特徴を4つ、調べてみました!
スピーチでは、内容よりも「話し方」が大きく注目されてしまいます。
だからこそ、明るく笑顔で話す事がとても大切です。
文章が多少間違っていたとしても、明るく笑顔で話していればスピーチの6割は成功と言えます。
それ程までに、魅せ方は重要なポイントなのです。
堂々とハキハキと、明るく笑顔でスピーチをする様に練習していきましょう。
友人スピーチにも、基本の構成があります。
この構成がしっかりと構築されていれば、聞きやすく好印象なスピーチに仕上げる事ができます。
1)挨拶
2)自己紹介
3)エピソード
4)はなむけの言葉
5)結び
これが基本の構成となりますので、これに沿って文章を作っていきましょう。
美しい日本語は、ゲストの心をしっかりと掴みます。
日常会話の中には、間違った日本語が数多く潜んでいます。
気付かずにスピーチでも間違った日本語を話してしまうと、どんなに内容が良くても評価が低くなってしまいます。
敬語の使い方を含めて、正しい日本語を使用した文章を作りましょう。
スピーチで一番悩むポイントと言えば、「エピソード選び」ではないでしょうか。
このエピソードの選び方を間違えると、スピーチが失敗に終わってしまう事になりかねません。
エピソード選びには一番時間をかけ熟考して選び、ゲストを笑顔にできる様なエピソードを厳選していきましょう。
スピーチの肝となる、「エピソード」。
一体どんなエピソードが、新郎新婦にもゲストにも喜ばれるのでしょうか。
・新郎新婦らしい良さが出ているエピソード
・ちょっと笑ってしまうけれど、ほっとする様なエピソード
・そんな事あったの?!と驚くと同時に、関心してしまう様なエピソード
友人としての付き合いが長ければ長い程、エピソードがありすぎて選ぶのはとても大変になってきますよね。
しかし結婚式で披露するエピソードは、意外と日常の中の些細な1コマが良かったりします。
例えば、「捨て犬を見ると必ず拾ってきてしまう」「泣いている人をみると、知らない人でも慰めてしまう」等でも良いのです。
ちょっとした出来事に焦点を当ててみると、そういう出来事にこそその人らしさが滲み出ていたりするものです。
友人の間では有名なエピソードももちろん良いのですが、その人の人柄が垣間見える様な小さなエピソードも喜ばれたりするのです。
また「このエピソードは話しても大丈夫かな?!」と少しでも不安な場合には、必ず本人に確認して了解を得ておきましょう。
友人から見たら賞賛のエピソードでも、もしかしたら本人からしたら嫌な思い出かもしれません。
そうした認識の違いを起こさないためにも、事前の確認を行っておいた方が安心です。
では、実際のスピーチ文例を見てみましょう!
〇〇くん、●●さん、この度はご結婚誠におめでとうございます。
ご両家並びにご親族の皆様には、心よりお慶び申し上げます。
只今ご紹介に預かりました、新婦友人の××と申します。
本日はおめでたい席にお招き頂きありがとうございます。
●●さんとは、小学校1年生の時に知り合いました。
入学式の日、友達がおらず一人で居た私に優しく声をかけてくれたのが●●さんでした。
その日以来毎日一緒に登校し、放課後はたくさん一緒に遊びました。
●●さんは小さい頃からよく気が利いて、おっちょこちょいな私には頼りになるお姉さんの様な存在でした。
高校に入ってからは会う頻度が減ってしまいましたが、それでもお互いが困っている時には相談できる関係でいる事が出来ました。
大学に入った頃私が夜に泣きながら●●さんに電話をすると、●●さんは片道1時間もかけて私の家まで会いに来てくれました。
その時の心強さは、今でも決して忘れる事は出来ません。
そんな頼りになる●●さんはいつも笑顔で明るくて、私の憧れの存在でもあります。
○○くん、●●さんがいつも笑顔でいられる様に、これからも支えてあげて下さい。
そしてその天真爛漫な笑顔を、ずっと守ってあげて下さい。
明るく、笑顔で溢れる素敵な家庭を築いていって下さい。
大変つたない話ではございましたが、ご結婚のお祝いの言葉とさせて頂きます。
本日は、本当におめでとうございます。
〇〇くん、●●さん、この度はご結婚誠におめでとうございます。
ご両家並びにご親族の皆様には、心よりお慶び申し上げます。
只今ご紹介に預かりました、新婦友人の××と申します。
本日はおめでたい席にお招き頂きありがとうございます。
○○くんとは、高校時代のクラスメートです。
その頃から○○くんはクラスでも中心的な存在で、いつも皆を笑わせてくれる明るい人でした。
誰かが落ち込んでいるのを見付ければ、すぐに傍へ行って明るい話題で笑顔を届けてくれます。
そして電車では立っている年配の方にさっと席を譲る事が出来る、大変男前な性格をしています。
ある時は見知らぬ人のために、雨でずぶ濡れになりながら逃げた犬を追いかけていた事もありました。
○○くんは本当に心の優しい素晴らしい男性なんだと、その時改めて思ったのを覚えています。
●●さん、○○くんはいつも無理をしてしまいがちです。
頑張り過ぎな時には、その温かい笑顔で○○くんを癒してあげて下さい。
そして明るく、笑顔で溢れる素敵な家庭を築いていって下さい。
大変つたない話ではございましたが、ご結婚のお祝いの言葉とさせて頂きます。
本日は、本当におめでとうございます。
友人スピーチでは、エピソードに加えて名言を添えるのも成功の秘訣です。
その場にあった名言を織り交ぜてスピーチをすれば、ゲストの印象にも強く残る事間違いなしです!
そんな結婚式での名言を、7つご紹介します。
1.年をとると、人は自分に二つの手がある事に気付きます。
ひとつは自分を助ける手。
そしてもうひとつは、他人を助ける手。
(参照元:http://iyashitour.com/archives/19419/3)2.あたらしい門出をする者には、新しい道がひらける
(参照元:http://iyashitour.com/meigen/greatman/aidamitsuo/2)3.結婚前には両目を大きく開いて見よ。
結婚してからは固めを閉じよ。
(参照元:http://iyashitour.com/meigen/theme/kekkon/5)4.結婚は悲しみを半分に、喜びを二倍に、そして生活費を四倍にする
(参照元:http://www.geocities.jp/los_child/dna_cont/meikoto/meigen_kekkon.htm)5.右の靴は左の足には合わない。
でも両方ないと一足とは言われない。
(参照元:http://www.wacoal.jp/c/foot/2010/09/post-5.html)6.共に年老いていける人がいる幸せ
(参照元:http://www.geocities.jp/los_child/dna_cont/meikoto/meigen_kekkon.htm)7.夫婦間の愛情ってものは、お互いがすっかり鼻についてから、やっと湧き出してくるものなのです。
(参照元:http://www.geocities.jp/los_child/dna_cont/meikoto/meigen_kekkon.htm)
いかがでしたでしょうか?
友人スピーチは、新郎新婦の良さをゲストに伝えるための大切な場です。
かしこまった文章や決まりきった言い回しが良いのではなく、スピーチをする人らしさが出ているスピーチの方が会場を温かい雰囲気にしてくれます。
新郎新婦があなたを友人代表に選んだのですから、あなたらしいスピーチを考えてみて下さい。
あなたしか知らない新郎新婦の良さをあなたらしい言葉で伝える事が、友人スピーチを成功させるコツとも言えそうです。
また文章の中に偉人たちの名言を入れても、説得力が増して良いかもしれません。
友人スピーチを任されるのは、新郎新婦からの大きな信頼の証です。
おめでたい門出の席をより温める様な、素敵なスピーチを是非作っていって下さい。