30代、40代の挙式と言われて、どんなイメージを持ちますか? 多くの人が、20代と比べて落ち着いた、“大人の結婚式”をイメージするのだと思います。ここでは、世間の30代、40代の挙式の特徴をご紹介。実際に挙式したカップルたちが、どんなスタイルを選んでいるのかについて触れていきます。また、30代や40代のゲストたちがどんなスタイルを望んでいるのかにも焦点を当てていきますよ!
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30代、40代は、その9割が結婚式を行う選択をしています。しかし、披露宴まで行うカップルは、大幅に減って6割にまで割合が減ってしまうのです。つまり、挙式のみを行うカップルが少なくない証拠といえます。
結婚式を挙げる9割のカップルたちは、様々なスタイルの結婚式を選んでいます。一番多いのは、全体の6割を占める教会式の結婚式です。次に多いのが2割弱のカップルが選ぶ人前式、続いて神前式、仏前式という順番になります。
チャペルで挙げる結婚式は、女性の中でも憧れる人が多いかもしれません。バージンロードを純白のドレスで歩き、誓いのキスをする結婚式は、世界のスタンダートといえるかもしれません。
実は、教会式を選択する人が多い理由としては、海外挙式の増加が関係しているともいえるでしょう。日本で挙げるよりも比較的安価で、仕事関係の人を呼ぶ必要もなく、家族とプライベートな雰囲気の中で式を挙げられる…。
同じ教会式でも、ゲストの人数やエリアによっては、全く違う意味合いが隠されているようにも感じます。
30代、40代の結婚式では、一般的に30〜60名程度の規模で行われることが多いようです。ゲストが30人というと、かなり少ない印象を抱くのではないでしょうか?
こんな調査結果からも、仕事関係の人は呼ばずに、親族や友人のみで行われている状況が目に浮かびます。
次に多いのが60〜80名、80〜100名規模の結婚式です。30代、40代というと、社会人になって10年以上を超える人がほとんどに…。仕事関係のゲストを呼ぶと、一気に招待客の人数が増える傾向にあるようです。
確かに、10〜20年も仕事をしていたら、その中でお世話なった人だけを数えあげても相当な人数になりますよね…。また、仕事関係だと、「あの人を呼んだら、この人も呼ばなければいけない」というちょっとしたしがらみもあったりします。
その後の人間関係を考えているうちに、たくさんの人を呼ばなければいけないことになるのかもしれません。
実は、30名以下の挙式も珍しくないのです。これは、前にもあげたように、海外挙式の影響が考えられます。
一般的に、海外挙式には家族が列席します。両親、兄弟姉妹、祖父母、おじ・おばがメインでしょうか。それに加えて、とても親しい友人などが出席します。この計算だと、両家合わせてもせいぜい20名くらいくらいです。
30代や40代になると、同年代は子育て世代、既婚者などが増えます。親に子どもを預けて結婚式へ出席しているゲストの場合は、二次会参加することは難しくなります。家族の都合で出席できない等あり、二次会は開催しないというカップルも少なくありません。
30代、40代は、これまでに多数の結婚式へ出席しています。良かった結婚式、思わず「微妙だったな」と思った結婚式など、さまざまあるでしょう。30代、40代は、そんな自分たちの経験を活かして、工夫を凝らしているケースが多々見られます。どんな点で工夫をしているのでしょうか?
結婚式の楽しみは何か…。ゲストに訪ねたら多くの人が、「料理」と答えるでしょう。そう、お色直しでもなんでもなく、ゲストが気になっているのはお料理なのです。
期待値以上のお料理が出てきたときには、「とてもいい結婚式だった」と評価されます。その一方で怖いのは、期待値以下だったときです。「微妙な結婚式だった」というレッテルが貼られてしまいます。
30代、40代の新婚カップルは、自らもそんな評価を行ってきた人たちです。ときにはレッテルを貼ったことのある人もいるでしょう。
そんな経験を持っている30代、40代のカップルたちは、当然、「自分たちの結婚式では、いい評価を得たい!」と、お料理にこだわるのです。
結婚式場を選ぶとき、お料理の美味しさの次に気にかけるのがアクセスです。結婚式によっては、最寄り駅から送迎バスに乗り、そこから30分以上乗車しなければいけなかったり、最寄り駅から長時間歩いたり、または、タクシーに乗らなければいけなかったりすることもあります。
確かに、たどり着いた先にあるのは素敵な結婚式場かもしれません。しかし、たどり着くまでに疲れてしまうようでは、結婚式の導入としては最悪です。
ただでさえ、早起きして髪をセットし、メイクをして、おしゃれをして、慣れないヒールの靴を履いてやってくる結婚式。汗ばむ時期や風の強い日など、その日の天候によっては、更にゲストの不快率は上がるでしょう。
どんなに会場が素敵でも、会場までのアクセスが悪ければクレームが出てしまいます。とても細かい事かもしれませんが、アクセスに配慮する30代、40代カップルが多いのは、ある意味で「過去にアクセスが悪くて嫌だった」ことを経験した証拠とも言えます。
結婚式披露宴というと、新郎新婦が高砂に鎮座している絵を思い浮かべる人たちも多いのではないでしょうか。おそらく、70年代や80年代の結婚式は、高砂に新郎新婦が座るスタイルの披露宴が一般的ではなかったかと思います。
しかし、全く新郎新婦に近づけないような披露宴は、30代、40代の結婚式には求められません。新郎新婦もゲストたちと一緒に食事をしながら、話す時間が持てることの方が重要度が高いのです。
薄暗い会場の中でスポットライトを浴びると、その眩しさで会場がよく見えないことも…。ゲストたちの表情がよくわからない披露宴ではなく、アットホームに交流するスタイルを選択するカップルが増えています。
「こんな引出物…」と、思った経験が多いからこそ、自分の結婚式の引出物・引菓子では失敗したくないというカップルは多いです。ゲストたちも、実は料理の次くらいに引出物に期待しているケースが少なくありません。30代、40代カップルは、そんなゲストたちの思いを裏切らないようにと、考えに考えて引出物を選択しているようです。
結婚式披露宴の余興で「知らない人の歌を聴いてもね…」と思ったことのあるゲストは多いのではないでしょうか。ゲストの余興は、最もゲストがしらけるコンテンツの一つです。仲間内だけが盛り上がるなどして、仲間の外にいる人たちはサーッと引いてしまいます。
もし、余興をするなら、老若男女楽しめる余興にするなど、その内容は選ばなければいけません。ゲストの余興はサプライズで行われることが多く、新郎新婦が口を出せない部分も多いのですが、できるだけ万人ウケする内容でと、伝えておくのも一つの手でしょう。
新郎新婦の衣装やお色直しを楽しみにしているゲストは、ほとんどいないと言ってもいいかもしれません。あまりに衣装にこだわっても、それはそれでゲストをおいてけぼりにさせてしまいます。
30代〜40代の結婚式の衣装は、シンプルさやナチュラルさが重視されていますが、それはゲストへの配慮の一つかもしれません。
自分が色んな結婚式に出席してきたからこそ、人を気遣うのが面倒になるというカップルは少なくないでしょう。
その場合、会費制のウェディングにしてしまえば、いわゆる一般的な結婚式と比較もしにくく、割り切って挙式できるのではないでしょうか。
ゲストも一律の会費のみで出席できるため、経済的な負担も減らすことができます。不満となる要因が少ないため、気持ちよく帰ってもらうことができるのです。
もし、結婚式にまつわる問題で気疲れしてしまっているなら、会費婚などの会費制ウェディングも検討してみるといいかもしれませんね。
親族や家族だけを呼んで結婚式をあげようと考えているカップルの中には、「それなら、会食で済ませてもいいんじゃない?」と、食事会だけで終わらせるケースもあるようです。
友人や職場の人を呼びたい、呼ばなければいけない状況では難しいですが、こじんまりと食事会だけで終わらせるのも悪くないでしょう。
比較的若い世代は、自分たちのために、自分たちの憧れに任せて結婚式を挙げる人も少なくありません。「ドレスはこんなドレスがいい」「式場はここがいい」といった希望が前に出てしまうのです。
しかし、30代、40代となると、家族や親族など、近しい人たちに感謝したい気持ちのほうが上回ります。その思いを叶えるスタイルの一つとして、「美味しいものを家族だけで」「周囲に気兼ねなく、リラックスして食事を楽しみたい」と、親族だけでの会食が選ばれるのかもしれません。
挙式は2人だけで挙げて、後日お披露目パーティーを行うカップルも増えています。これは、身内への結婚式だけでは済まされない、職場の人や友人たちにお披露目しなければいけない場合などによく行われているようです。
会費制のパーティーだけなら、会社の同僚なども大勢呼びやすいため、「あの人は呼んだのに、この人は呼んでない」といった不公平感を招く自体も避けられます。
30代、40代は、これまで何度も結婚式に出席しています。自分も嫌な思いを舌経験があるからこそ、その経験を活かしたいと考えるカップルは少なくありません。また、親や親族、友人や仕事関係者など、ありとあらゆる人に配慮し、感謝したいと考えて式を挙げる人が多いのも、この世代の特徴です。「あれも、これも」と考えているうちに気疲れてしまい、カジュアルな形式が選ばれる傾向にあるのかもしれませんね。